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群馬県高崎土木事務所

県高崎土木の2025年度事務所事業概要

2025/05/29 群馬建設新聞


県高崎土木事務所(本木秀典所長)は2025年度の事業概要を示した。主要地方道高崎神流秩父線バイパスでは多胡橋の上部工工事に着手する。8月ごろに条件付き一般競争入札を予定している。西毛広域幹線道路高崎工区で整備を予定する新幹線跨線橋は橋脚や橋台工事を進めていく。P6橋脚を6月ごろ、A2橋台、P7橋脚を11月ごろに全て一般競争入札での公告を見込む。

多胡橋は高崎市吉井町岩崎~池地内の主要地方道高崎神流秩父線バイパス矢田工区で計画。新橋は橋長149mのPC4径間連結バルブT桁橋となる。鏑川を渡河する多胡橋の整備は、同バイパスの4車線化に伴い既設橋梁(2車線)の下流側に1橋を新設し、4車線を確保する。新橋は橋長149・055m、全幅14・95~19・02mで整備。T桁は鉄筋243・3tとコンクリート約1232・8立方mで製作する。下部工は、左岸側からA1、P1、P2、P3、A2を設置。なお、下部工は全て発注済みとなっており、P1、P2、P3は完成済み。

上部工は架設桁(二組桁)とクレーン相吊り架設で施工する予定。1径間当たり36・915m~37・065mの主桁について5分割で工場製作し、現地で組み立てる。1径間当たりの主桁の内訳は◇8m=3本◇6・4595m~6・4555m=1本◇6・4555m~6・5305m=1本-となる。各径間ごとに8本ずつ、4径間で合計32本製作する。

新幹線跨線橋は高崎市保渡田町、三ツ寺町に架かる上越新幹線や唐沢川、高崎市道群馬-中央通線を跨ぐ橋長435・6m、全幅15・89m、11径間で整備。上部工は東側から◇PC3径間連結コンポ橋(1号、橋長113・8m)◇鋼3径間連続細幅箱橋(2号、橋長152m)◇PC5径間連結コンポ橋(3号、橋長169・8m)-となる。下部工は逆T式橋台2基と張り出し式橋脚10基で、いずれも場所打ち杭基礎で築造する。今回発注を行う橋台および橋脚の規模は◇A2=高さ15・4m、幅16・00m◇P6=高さ19・6m、幅15・2m◇P7=高さ18・22m、幅15・2m-。

整備を行う西毛広域幹線道路高崎工区は主要地方道前橋安中富岡線のバイパス事業で、観音寺南交差点から高崎市箕郷町上芝地内の主要地方道高崎東吾妻線までの延長3170m区間。観音寺南交差点から高崎市道群馬-中泉・三ツ寺・中里線までの約550m区間を全幅25m、そこから高崎東吾妻線までの約2620m区間は全幅23・25mで整備する。

このほかの主な事業は次の通り。

【前橋長瀞線(高崎工区)】

高崎市綿貫町~岩鼻町地内の主要地方道前橋長瀞線で4車線化と自転車歩行者道の整備を計画。岩鼻町北交差点付近の改良工事の進捗を図っていく。これまでに綿貫町交差点から綿貫町南交差点間で4車線供用を開始し、昨年度は粕川橋架け替え工事を完了させている。

【下里見安中線西毛広域幹線道路(高崎安中工区)】

高崎安中工区は高崎市下里見町の国道406号から安中市下秋間までの3・83㎞区間のうち、高崎土木事務所施工区間1・95㎞でバイパス整備を進めている。本年度については道路改良工事および橋梁下部工工事などを進捗させる。

【城南大橋耐震補強工事】

橋脚耐震補強工事を進めており、P8橋脚耐震補強工事、A2橋台落橋防止装置工事を計画している。今後も国道17号および上信電鉄の跨道、跨線部について優先的に対策を進めていく方針。

【一級河川烏川河川改修事業】

堤防の整備および強化などの水害対策を進めており、本年度は用地買収および付け替え道路の道路改良工事などを予定している。

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