県土木部は、2025年度公共事業箇所表をまとめた。主な事業では、国道123号那珂川大橋に9億円を付け、用地・工事を進めるほか、土浦竜ケ崎線には24年度補正を含めて9億8000万円を配分。市道0139号線(仮称)真弓トンネルには13億2500万円を措置。道路維持課では北浦大橋の橋梁修繕に10億円を付けた。
このほか、河川課では水戸市の桜川の掘削、護岸、地盤改良に10億9000万円、中丸川では調節池整備、設計で10億7000万円を付けた。港湾課では、常陸那珂港区の中央ふ頭地区E岸壁にゼロ県債を含み18億円を充てる。
同部では、県総合計画の基本理念である「活力があり、県民が日本一幸せな県」の実現に向け、「災害・危機に強い県づくり」と「活力を生むインフラと住み続けたくなるまち」の整備に引き続き取り組む。
災害・危機に強い県づくりに一昨年の県内の豪雨災害をはじめ、近年、激甚化・頻発化している自然災害への対応へ「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」なども活用しながら、流域治水や、道路の冠水対策、橋梁の耐震化などによる強靱な緊急輸送道路ネットワークの整備を加速させる。また、活力を生むインフラと住み続けたくなる、地域の活力を維持・発展させていくため、基盤となる高速道路や港湾などの広域交通ネットワークやインターチェンジ、港湾、高速道路へのアクセス道、直轄国道を補完する幹線道路の整備を進める。また、茨城港と鹿島港において、国とともに岸壁や防波堤の整備に取り組む。このほか生活道路や通学路の安全対策、偕楽園、サイクリング環境の整備等も進めながら、下水道や県営住宅などの長寿命化に伴う改修、インフラの維持管理にも取り組んでいく。