県生コンクリート工業組合ならびに県生コンクリート協同組合連合会(山浦友二理事長・会長)は27日、第51期通常総会を長野市のホテル国際21で開催した。任期満了に伴う役員改選も行われ、山浦理事長を再選。副理事長には鷲澤幸一氏と傅刀俊介氏を再任、山田正一氏(クインスレミック代表取締役会長)を新任した。
山浦理事長は「2024年度の生コン出荷量は前年度比97.4%減となる111万9000m3。組合発足以来最低となり、減少に歯止めがかからない。出荷量の最低ラインを超えており、このままでは工場を減らし、再度の値上げも必要になる。リニア新幹線や大規模な民間需要に期待しているが、資材が高騰し、景気動向も不透明で、大幅な需要は見込めない」と危機感をあらわにし、「組合では公共事業の大幅な増額を要望するとともに、コンクリート舗装など新たな需要開拓に一致団結して取り組んでいく。さらに技術力の向上、品質管理の徹底、組合員各企業の経営基盤強化を図りつつ安定供給に努め、地域の産業・経済の発展を目指していきたい」と抱負を述べた。
議事では前年度の事業報告や収支決算報告、本年度の事業計画案、収支予算案を審議し、原案通り可決。事業計画には◇品質に対する信頼と評価の維持・向上のための技術力向上◇教育研修◇厳正な品質管理監査の積極的な実施◇経営組織と経営基盤の強化◇労働安全衛生の徹底―などを盛り込んだ。
新役員は次の通り。(敬称略)
◆理事長・会長=山浦友二(佐久支部、竹花工業副社長)
◆副理事長・副会長=鷲澤幸一(長水支部、炭平コーポレーション代表取締役)、傅刀俊介(大北支部、クミアイ生コン代表取締役社長)、山田正一(諏訪支部、クインスレミック代表取締役会長)
◆理事=藤澤幸治(安筑支部、明科建材代表取締役)、田村勤(松本市支部、松本太平洋生コン代表取締役)、山田尚人(木曽支部、昭和産業代表取締役社長)、浅原隆一(上伊那支部、竹花工業駒ヶ根支店常務取締役支店長)、米山多朗(下伊那支部、下伊那生コン協同組合理事長)、関修一(上小支部、上田生コン代表取締役社長)、北澤明義(上水支部、西山生コン代表取締役社長)、福原初(北信支部、北信生コン代表取締役)
◆監事=本藤潔(長水支部、屋島代表取締役)、大日方浩昭(上水支部、高沢産業執行役員事業部長)、下里勝(安筑支部、高瀬川生コン代表取締役)、藪中健史(下伊那支部、飯伊綿半生コン専務取締役)