阿見町は、阿見中学校・学校区児童館跡地(中央1地内)に温水プールを建設する。基本構想・基本計画では施設の延べ床面積を2000㎡以内とし、プール(25m×7レーン)を導入。概算事業費として18~22億円を見込む。整備スケジュールに関しては2029年度の供用開始を目指し、30日に基本設計業務に係る公募型プロポーザルを公告する。26年度には実施設計をまとめ、27~28年度の2カ年で建築工事を行う計画。
29日、温水プール基本構想および同基本計画の概要が明らかになった。本事業は、学校水泳授業と町民による一般利用の両立を目指した新たな温水プールを整備するもの。
建設候補地については、阿見中学校・学校区児童館跡地(中央1-3-4)。用途地域が第一種住居地域、建ぺい率60%、容積率200%となっている。現在、旧児童館の解体工事を松浦建設(阿見町)が実施中。工期に関しては10月10日までを予定している。
導入機能および想定諸室面積が▽プール室(25mプール×7レーン、プールサイドなど)=790~840㎡▽更衣室・温浴施設(更衣室・トイレ、浴室、風呂脱衣所、通路、バリアフリー更衣室など)=390~480㎡▽着衣エリア(監視室・事務室、談話室、トレーニング室、ロビー・エントランス・トイレ・風除室など)=320~450㎡▽機械室・倉庫=200㎡-。
ゾーニングについては学校授業実施時に自動・生徒と一般利用者の導線が混合しないよう配慮する。更衣室は学校利用エリア、一般利用エリアそれぞれに設ける計画だ。
外構関係では、施設南側に駐車場やバス転回場の整備を行う見通し。具体的な内容については基本設計の中で検討を進めていく。
概算事業費として合計18~22億円程度を見込む。内訳については設計・工事管理費約1・5~2億円、プール工事費約15~17億円、外構工事費約1~2億円、備品購入費訳0・5~1億円と試算した。
整備手法に関しては従来手法の採用を基本とする。30日には、基本設計業務の公募型プロポーザルを公告。6月13日まで参加表明書を受け付け、7月10日のプレゼンテーション審査を経て、同月14日に結果を通知する。①環境性能に関する提案②建築コスト抑制に関する提案③満足度を高める施設設計の工夫④実績・体制⑤設計業務の見積額-が審査項目となる。
基本設計の策定後は26年度に実施設計をまとめ、27~28年度の2カ年で建築工事を行う計画。29年度の供用開始を目標に、整備を進めていく。
運営手法は指定管理者制度の導入を検討。指定管理者制度を導入する場合、遅くとも26年度中に募集要件等を整理し、27年度に候補者を選定する流れ。