北茨城市の6月補正予算案(第1号)が明らかになった。主な内容は、指定避難所となる小中学校体育館などへの冷暖房設備整備事業として総額5891万6000円、避難所等との情報伝達を図るための機器購入費に479万5000円を計上。議案関係では、土地改良を行う3地区(上桜井、松井、下小津田)の計画概要の策定を盛り込んだ。
避難所への冷暖房設備整備事業では、空調設備が整備されていない小中学校体育館や市民体育館、屋内スポーツ施設「あゆみドーム」に冷暖房機器を整備する。工事等は行わず、可搬式の冷風機39台、ジェットヒーター28台を購入する。
避難所環境の改善を図るとともに、平時においては、各学校での行事や授業等で活用し、教育環境の改善も図ることとする。
避難所等との情報伝達手段を整えるものでは、既存の移動無線機が老朽化を迎えていることを受けて、新たにIP無線機20台、衛星携帯無線3台、衛星無線(親局)1台などを購入する。
教育関係では、GIGAスクール構想に関連して、電子黒板機能を有する大型掲示装置を30台購入し、市内中学校4校に配備する。購入費には1751万2000円を盛り込んだ。
このほかの議案では、土地改良事業を3地区(上桜井、松井、下小津田)で進めるにあたり、計画の概要策定について議決を求める。
内容として、上桜井地区(受益面積3ha)と松井地区(受益面積2ha)では、本年度に用水路改良工事を計画。事業費は上桜井が280万円、松井は160万円を試算する。下小津田地区(受益面積5ha)は、事業期間2025~30年度にかけて用水路改良工事を計画しており、概算事業費3000万円としている。
計画概要が議決後、10月ごろには各地区の工事発注ができるよう準備を進める。