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群馬県下仁田町

下仁田町は駅周辺整備を計画

2025/06/03 群馬建設新聞


下仁田町は上信電鉄下仁田駅周辺で行う街なか活性化拠点整備工事を2025年度に計画しており、近く指名競争入札で発注する方針を示した。観光情報等案内場所などの機能を備えた建物1棟の新設や景観整備、既存施設の移設・解体・改修を一括で発注する予定としている。当初予算で2億9600万円の工事費を計上した。設計業務はアイ・ディー・エー・HAGISOコンソーシアムが手掛けた。

下仁田町では町中心地域でも以前に比べて空き家や空き店舗等が目立っており、持続可能なまちづくりを進めるには、地域ごとの特性や課題を捉え、各種対応策を講じることが急務となっていた。22年度に各種活性化策の検討を開始しており、地元商工会や商業協同組合、教育関係者、上信電鉄、有識者などで構成する検討委員会を設置し、活性化拠点整備に向けて検討を進めてきた。

活性化拠点は下仁田駅敷地内(下仁田384-2ほか)の約1550㎡で整備を計画する。新設する建物1棟には観光情報等案内場所のほか、フリースペース、地域資源等の展示場所、トイレを配置する方針となっている。延べ床面積については300㎡を想定している。

建物内部には、無人でデジタルサイネージなどによる案内を想定した観光情報などの案内所に加えて、◇フリースペース=個人用および共有での休憩所(待合所)◇地域資源等の展示場所=荒船風穴やジオパーク等の各種展示スペース◇トイレ=男子(小便器3基、大便器1基)、女子(大便器3基)、多目的1カ所-を整備する計画となっている。

施設周辺の景観整備については、駅前広場等(緑地)の整備を計画。さらに、現在高崎駅に保管されている電気機関車デキ1型の展示を計画している。

既存施設の移設・解体・改修としては◇車庫移設(4台分)◇コミュニティバス一時待機所移設(中型4台程度)◇駐車場改修(12台程度)◇貨物列車用搬入スロープ移設◇駅前公衆トイレ解体(付帯設備含む)◇コミュニティバス待合所解体(付帯設備含む)-を実施する予定となっている。

実施設計は24年度に実施。業務としては◇設計および図書の作成◇平面図◇構造図◇積算数量算出書の作成◇見積徴収◇測量業務◇地盤調査◇パース図(鳥瞰図、透視図、外観図、内観図等)作成-などを行った。

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