県峡南建設事務所身延支所は、町屋急傾斜地崩壊対策工事を予定している。現場では斜面内に空洞が発見されたため、対策が必要な状況にある。そのため工事は9月上旬ごろの発注を目指す。発注形態は総合評価方式の一般競争入札で執行する。
南部町福士地内の急傾斜地において、重力式擁壁工と落石防護柵工を予定している。
現場では、該当箇所における斜面の下にコンクリート製の重力式擁壁を新たに設置する。擁壁の上部には防護柵を設ける。
擁壁の高さは3・5m~4・5mを想定する。一方の防護柵は鉄製で高さは2mとする。
上部から土砂が崩れた際、擁壁と防護柵で流れをせき止める。擁壁の裏部分に土砂を溜める役割を果たすための構造物を設ける。
今回の対策工事により、急傾斜地の崩壊から住民の生命を保護する目的として進めていく。
また、現場の進捗状況によると、前工事において斜面の中に空洞が発見されたという。今回の工事は空洞の対策工事を終えてから発注する方向。
工事に伴う設計業務については第一復建が担当してまとめた。成果品は既に納品済みとなっている。
工期は約7カ月間を見込んでいる。完了は年度をまたぐ形で進める方向を示唆した。