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国土交通省

【脱炭素化】燃費基準は段階的に引上/認定ショベルを原則化

2025/06/03 本社配信

 国土交通省は燃費基準達成建設機械について、2030年をめどに直轄工事において油圧ショベルの使用を原則化する。他機種についても順次使用原則化を検討する。また燃費基準を達成している建機を認定する制度では、燃費基準の段階的な引き上げを行う。これにより継続的な燃費性能向上を目指す。

 燃費基準達成建設機械認定制度は13年度創設。燃費性能の高い建設機械を普及促進することで、CO2排出削減を図ることが狙い。本年2月現在で196型式が認定されている。環境省の21年度調査における普及率は、油圧ショベル29%、ブルドーザ16%、ホイールローダ6%など。

 国交省では30年度ごろから認定油圧ショベルの使用を原則化する。燃費基準達成建設機械認定型式に代えて、ハイブリッド機構を搭載した低炭素型建設機械認定型式、電動により稼働するGX建設機械認定型式も使用可とする。油圧ショベル以外の機種の使用原則化については、普及状況を考慮して順次拡大を図る考え。

 燃費基準達成機械認定制度における現行基準(2020年基準)は27年3月末まで。次期基準(2030年基準)は27年4月からの発効となる。基準値は次期基準以降も随時見直していく方針が示されている。

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