小山市は、小山運動公園(向野187)内の2000平方mにスケートボード場を新設する。2025年度は基本・実施設計委託料1500万円を措置した。上半期中に委託し、年度末に設計を仕上げる。26年度に施工し、27年度のグランドオープンを目指す。総工費2億1733万円を見込んでいる。
概算工事費内訳は遊戯施設整備工5000万円、園路広場整備工2364万円、電気設備工1431万6000円、雨水排水設備工837万7000円、管理施設整備工682万9000円、敷地造成工150万円、サービス施設整備工16万4000円。
砂利敷きの第6駐車場西側部分の一角を活用。騒音防止効果の高いモルタル式コンクリート舗装を施し、初心者から中級者までが楽しめる。コンクリートセクションとコース変更が容易で流行に対応しやすい置き型セクションを組み合わせて設置する。
四方を囲むフェンスはプレーヤーが衝突した際の衝撃を緩和する素材を選定。南西側フェンスは遮音フェンスで囲み、敷地外に漏れる音を46・5dB以下に抑える。残る三方向はメッシュフェンス。夜間利用が可能な平均照度100ルクスを満たす照明が付く。
出入り口は東側に設け、利用者を誘導する案内板や施設配置図、時計を適宜設置。砂利敷きからコンクリート舗装に改めるのに際し、地下浸透施設で雨水を一時貯留。フェンス際に側溝を布設する。歩道や高低差の設定はユニバーサルデザインに配慮する。
新4号国道をはじめ各地からのアクセス性が良く、十分な駐車台数や公共トイレを完備。愛好者アンケートでは「1時間未満の移動時間であれば利用する」との回答が90%以上を占め、周辺圏域からのニーズを満たす。砂利敷き部分は駐車場利用を継続する。
当初計画していた2カ所のスケートボード場のうち、JR小山駅南側自由通路(駅東通り2丁目)の整備を見送った。滑走時の騒音が89・5dBを計測し、市民の理解と協力が得られないと判断した。整備基本計画策定は景観プランニングが手掛けた。
24年パリ五輪のスケートボードで日本人選手の活躍が脚光を浴びた。市内には小山総合公園第3駐車場(外城)に900m、思川緑地多目的広場(大行事)に600平方mの市営仮設スペースを設置。安心安全に使用できる常設施設新設の要望が寄せられていた。