市民総合体育館の大規模改修で山梨市は、7月ごろ一般競争入札を公告し、施工者を選定する。工事を分けて発注するかなど入札方法は今後詰める。9月市議会での承認を経て、業者と本契約を結ぶ見通し。3カ年で工事を進め、2027年度完成を目指す。
市生涯学習課によると、市公表の公共工事発注見通しでは発注時期を第3四半期としているが、これは本契約の時期を想定したもの。入札を8月末までに終え、9月市議会に契約承認案件を提出する見込み。設計はディナック中日本が作成しており、履行期間は6月末までとしている。
同発注見通しでは設備工事を含めた一括発注としているが、詳細は今後決める。設備工の分離発注のほか、建築をⅠ期・Ⅱ期に分けて実施するかなど、設計をみて検討するという。同体育館は11月まで利用予定が入っているが、申請者には工事のため利用できない可能性があることをあらかじめ通知しているという。
全工事の完了は27年度を予定する。同年7~8月開催予定のインターハイに使用するため、遅くとも6月ごろまでに完了させたい考え。同体育館は32年度予定の国民スポーツ大会での使用も予定する。
施設は体育館と弓道場、武道館などで構成。体育館はS・RC造一部2階建てで、弓道場を含め延べ床面積は4710㎡。武道館は同1103㎡。
建築工事の主な内容は▽屋根・屋上防水▽トイレ・シャワー室改修▽内外装(床・壁・天井)改修▽建具改修▽外構改修。
電気工事は▽受変電設備改修▽非常用発電設備改修▽時計設備改修▽放送設備改修。
機械工事は▽空調整備(アリーナ、観客席、武道館、既存空調改修)▽換気設備改修▽衛生器具設備改修▽消火設備改修▽給湯設備改修▽給排水設備改修▽自動制御設備改修。
このほか土木関連として▽体育館北側・西側整備(非常用電源設置場所、駐車場)を予定する。
総事業費は3年総額14億4555万6000円を見込む。内訳は建築工事6億6082万8000円、電気設備工事1億2993万6000円、機械設備5億7454万6000円、委託業務2317万円、土木工事5707万6000円。