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群馬県沼田土木事務所

25年度の主要事業概要

2025/06/10 群馬建設新聞


県沼田土木事務所(市川通利所長)は、2025年度の主要事業概要を示した。沼田市利根町園原から利根町日向南郷に架かる赤城根橋の架け替え事業では、旧橋撤去工事を2件に分割して、どちらも7月に公告する計画となっている。また戸鹿野橋架け替え事業では、引き続き護岸工を計画。2件に分け7月ごろに公告予定としている。

主要地方道沼田大間々線の沼田市利根町園原から利根町日向南郷に架かる赤城根橋は、老朽化を原因とした損傷が発生したことで片側交互通行となっている状況で、新橋を開通させ、円滑な通行を確保する。

25年度は、仮橋が完成予定のため旧橋の撤去を行う。旧橋は橋長69・6m、幅員5・5~7・6mの単純RCT桁橋と単純鋼上路式合成トラス桁橋、下部工は重力式橋台2基と重力式橋脚1基となっている。旧橋撤去工事は2件に分けてそれぞれ7月に一般競争入札での公告を見込む。設計は日本工営(東京都千代田区)がまとめた。

戸鹿野橋架け替え事業では、23年度に護岸工事へ着手しており、国道17号の東側で利根川右岸の下流側から整備を進めている。25年度は延長80mを対象に、引き続き護岸工を進める。2件に分割して7月ごろ一般競争入札で公告予定。23年度施工箇所の上段護岸とその取付部分、24年度施工箇所の下流側で行う。設計は大日本ダイヤコンサルタント(東京都千代田区)が担当した。

今後、護岸工事は新橋の護岸周りを施工する。その後、利根川の両岸で新橋の橋台工事を行う計画となっている。

このほかの主な事業は次の通り。

【昭和インター線(森下工区)バイパス整備事業】

25年度は7月に舗装工事、9月に交通安全施設・区画線設置工事を一般競争入札で公告を計画。設計は技研コンサル(前橋市)が手掛けた。

昭和インター線は国道17号のJR上越線岩本駅周辺に架かる久呂保橋から昭和ICを結ぶアクセス道路。円滑な通行を確保するため計画された。

【国道120号(下平工区)バイパス整備事業】

片品村下平と沼田市利根町平川を結ぶ国道120号下平工区バイパスを整備する。片品村下平地内で路体盛土工を2件に分割して8月以降に一般競争入札で公告予定。

本年度発注するのは、大立沢川から片品方面へ約200m付近で行う。規模は合計1万9000立方m。土工については、今後も沼田側から片品側へ順次進めていく。

【国道120号(追貝工区)現道拡幅事業】

本年度は道路改良工事を8月ごろ一般競争入札で公告する見通し。施工延長約300m、車道幅員7・75m、歩道幅員2・5mで◇補強土壁工◇路体盛土工◇舗装工◇排水路工-の施工を想定。設計は三陽技術コンサルタンツ(前橋市)がまとめた。

【小日向1地区がけ崩れ対策事業】

みなかみ町小日向地内での重力式擁壁工事について、26年2月ごろ一般競争入札での公告を予定している。

土砂災害リスクを軽減するため、擁壁工122mと防護柵工187mを計画。保全対象は民家が11戸、重要交通網が主要地方道沼田水上線とJR上越線の2路線。

25年度に発注する重力式擁壁は延長40m、擁壁高5mの規模。設計は冨永調査事務所(高崎市)がまとめた。今後は、用地買収を進めながら工事を実施していく。

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