県安足土木事務所は、足利市の都市計画道路3・5・102号家富町堀込線(主要地方道足利千代田線)中橋架け替えで、2025年度は1級河川渡良瀬川の仮締切り工事で澪筋に当たる第2橋脚を除く全下部工を発注。JR両毛線をオーバーパスする左岸側跨線橋は、河川側の4径間連続鋼床版鈑桁(110m)上部工と全下部工を発注する見通し。エレベーターは新橋北側に1基新設を決め、市と調整し設置位置や乗車定員など規格を検討する。
中橋は旧橋の3連アーチを歩行者・自転車専用橋として移設。5月11日に供用した。
新橋は285mの鋼5径間連続細幅箱桁橋。幅員は一般部が12・5m、交差点影響部が15・5m。上流側には5・5mの自転車歩行者道を配置。自転車道は車道側2m、歩道を3m確保する。車道と自歩道は区分し通行の安全を確保する。
下部工は杭基礎(φ1200)逆T式橋台2基、杭基礎(φ1500)小判型壁式橋脚4基。左岸側から第1、第2と呼称。下部工は橋台2基と橋脚3基を3件に分け第2四半期に一般競争入札で発注する。
下部工は移設の3連アートと並行になる位置に施工。橋台、橋脚とも3連アーチの下部工と一体的につなげる。
河川内の工事は仮締切りと低水護岸、旧橋撤去の各1件を第2四半期に指名競争で発注。移設橋と新橋の詳細設計は富貴沢建設コンサルタンツが手掛けた。
跨線橋の橋長が134m(幅員12・5m)。上部形式は河川側から4径間連続鋼床版鈑桁(110m)+PC単純中空床版(24m)。下部工は杭基礎逆T式橋台2基、杭基礎逆T式橋脚2基と杭基礎門型橋脚2基。取り付け部のPC橋と擁壁など構造物は26年度以降に発注する予定。詳細設計は日本構造橋梁研究所が担当。
跨線橋下南側には踏切を新設。地元住民や緊急車両の通行を確保するためで、通3丁目鵤木通りと通2丁目12号線の60mを東西に結ぶ。踏切部20mを新設し一方通行から交互通行に変更する予定。踏切前後の改良工事はマクタ建設が落札した。跨線橋整備に伴い現在の宝来社街道踏切は、西側の町南1号踏切と併せ閉鎖する。
中橋工区の全体延長は644m。左岸側が主要地方道桐生岩舟線交差点、右岸は東武伊勢崎線足利市駅付近。内訳は1級河川渡良瀬川を渡河する中橋が285m、跨線橋134m、取り付け道路225m。
右岸側取り付け道路は堤防嵩上げに伴い擁壁を立ち上げる。取り付け道路の歩道と車道は擁壁で区分し、嵩上げした堤防付近から階段で側道にアクセス。幅員は階段部1・5m×2に中央部に斜路を確保。階段途中の踊り場は2mを配置。階段脇には目隠し柵付き転落防止柵を設置する。階段下の側道は市道南町5号線まで歩行者・自転車専用とし幅員6mを確保する。