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栃木県宇都宮土木事務所

宇都宮土木、2交差点に右折レーン、宇都宮栃木線滝の原工区、月内に測量、詳細設計

2025/06/07 栃木建設新聞

 県宇都宮土木事務所は、宇都宮市滝の原の主要地方道宇都宮栃木線の2カ所の交差点改善に着手する。工区延長は約550m。現道幅員18mから自転車専用通行帯を両側に1・5m、歩道を2・5m確保した20mに拡幅する計画。月内にも路線測量と道路詳細設計を発注。年度末を目途に交差点影響範囲や右折レーン長などを固める。

 交差点は宇都宮栃木線から東に分岐する市道15号線(富士見通り)と南の市道30号線(南宇都宮駅前通り)の2カ所。工区は交差点2カ所の影響範囲を含む南側が一般県道羽生田鶴田線分岐・合流交差点付近の約550m。

 滝の原工区の計画幅員は20m。歩行者・自転車の通行を考慮し幅員構成を見直す。一般部の幅員構成が3m×4車線の両側に路肩兼自転車通行帯1・5m×2、歩道を両側に2・5m確保する。交差点部では右折レーン幅3mを加え全幅を23mで計画した。

 宇都宮栃木線は4車線で供用済み。富士見通り分岐交差点は北進する内側の車線が直進・右折レーン。南宇都宮駅前通りは右折だまりとなっており、両交差点とも直進車両を阻害。朝夕の通勤・通学時間帯などは渋滞長が発生している。

 南宇都宮駅前通り交差点南側車線には右折車注意と追突注意の路面標示。JR日光線鶴田跨線橋を下る車両に注意を喚起しスピードを抑制する。

 現況幅員は18mで右折だまりのレーン幅が4・15m。幅員構成は2・75m×3車線と右折だまり1車線、歩道が両側に2・3m、車道と歩道の間の路肩は0・5m。

 1月に実施した交通量調査では午前7時~午後7時までの12時間で富士見通り交差点の北進車両が約9000台、南宇都宮駅前通りは約1万1000台。現在は直進・右折の矢印式信号で渋滞を緩和している。交通量調査は第一測工が担当した。

 両市道を経由すると、市中心部に比較的スムーズに移動できるほか、南宇都宮駅前通りにはスーパーや葬儀場などが立地。富士見通りには文化会館や図書館が所在する明保野公園に南側からアクセスでき、両交差点とも右折する車両は多い。

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