県飯田警察署・南信運転免許センター建設工事がいよいよ発注となる。９日の建設部建設工事請負人等選定委員会で弱電設備工事と衛生設備工事の入札参加資格が決定。建築工事、電力設備工事、空調設備工事の３件は発注規模が税込み予定価格５億円を超えるため来週16日の県選に諮られる。公告予定時期は建築、電力、空調が８月、弱電と衛生が10月。発注機関は施設課。

　弱電設備の入札参加資格は電気816点以上、県内本店、１級電気工事施工管理技士配置。電力設備工事との一抜け方式で、落札決定は電力、弱電の順。一方、衛生設備の入札参加資格は管869点以上、県内本店、１級管工事施工管理技士配置。こちらは空調設備工事との一抜け方式で、落札決定順位は空調、衛生の順。２件とも発注規模は税込み予定価格１億8000万円以上５億円未満。開札予定時期は11月上旬で、工期は約600日（債務負担行為設定済）。

　県選対象の３件は８月公告、10月開札となるもよう。契約議案は11月定例議会に提出する予定。

　入札方式は５件とも総合評価落札方式（工事成績等簡易型）で、来週19日開催予定の県総合評価技術委員会で意見聴取が行われる。

　同事業は1978年に建てられた警察署（飯田市小伝馬町１丁目3541-2）を建て替えるもの。南信地域に運転免許センターがないことから、新たに南信運転免許センターを併設する。建設地は現地および隣接する風越公園の敷地の一部。設計業務はエーシーエ設計（長野市）が担当しており、履行期限は６月30日となっている。

■車庫と署長宿舎は別途来年度以降

　庁舎の構造・規模はRC＋SRC造４階建て、延べ6818㎡。免許センターは庁舎１、２階の西側エリアに配置する。ほかに車庫（Ｓ造平屋約600㎡）と署長宿舎（Ｗ造平屋約90㎡）も整備するが、同工事は庁舎建設工事とは別に、来年度以降発注する。

　庁舎等の建設工事は2027年度中に竣工させ、その後、28年度に既存庁舎の解体と外構を行い事業を完了する。警察署は28年４月、免許センターは29年度の運用開始を予定している。

　同事業の予算として当初で５億1221万円を計上するとともに、限度額49億3963万5000円の債務負担行為を設定している。