県館林土木事務所(栗原茂樹所長)は、2025年度の主要事業概要を明らかにした。大泉町で進める休泊川の改修事業では、御蔵橋下部工2基の築造工事を6~7月ごろに公告する。また、休泊川護岸工事として残る3工事を発注する。このほか、県道綿貫篠塚線(東小泉工区)と国道354号(緑・美園町工区)の2地区で無電柱化工事を進める。
休泊川の河川改修事業としては、太田市と大泉町にまたがる3800m区間を対象に太田工区を延長350m、下流に位置する大泉工区を延長3450mと位置付けて事業を進めている。
河川改修の内容としては河道内掘削、護岸整備及び、区間内にある大泉町道橋である御蔵橋および志部橋の架け替えを今後実施していく。護岸設計は、いずれもコイデ(前橋市)が手掛けた。
本年度は大泉町西小泉4丁目ほか地先で、御蔵橋の架け替えに向けて仮橋の取り付け道路を整備し、新御蔵橋の橋台2基を発注する。いずれもコンクリート現場打ちの逆T式橋台となり、高さ4・5m、全幅15・8m(有効幅員15m)の規模。基礎は場所打ち基礎(φ1000㎜×20本)としている。
新御蔵橋は橋長26m、有効幅員15mの単純鋼・コンクリート合成床版橋(中空タイプ)。橋の設計業務は日本インシーク(東京都中央区)が担当した。
護岸工事についてはブロック積み工3件の発注を予定しており、工事内容は赤地蔵堰条件護岸工を延長約50m、高さ4・75mで実施。また、赤地蔵堰上流左岸では高さ4・75m、延長約120m区間と延長約70mを対象として2工事を発注する。赤地蔵堰改修設計は八千代エンジニヤリング(東京都台東区)が手掛けた。
【県道綿貫篠塚線無電柱化推進計画事業】
大泉町東小泉1丁目ほか地内で電線共同溝工事を行っている。本年度は延長60m区間で整備を進める。工事内容は電力管、共用FA管、ボディ管等を歩道下へ布設し、特殊部2カ所を設置する。全体事業区間は主要地方道足利千代田線との横町交差点から東へ進んだ東小泉駅入口交差点までの約900m。現況幅員は全幅15m。幅員構成は車道部6・5m、路肩1・5m×2、両側に整備されているマウントアップ型歩道部は幅員2・75mとなっている。
共同溝および歩道の詳細設計はコイデ(前橋市)が担当した。
【国道354号(緑・美園町工区)無電柱化推進計画事業】
館林市緑町1丁目ほか地先で、延長約150mで電線共同溝工事を行う。緑・美園町工区は、館林市緑町地内の緑町交差点からマクドナルド館林店(美園町3-4)西までの約620mが対象。以前実施した車道拡幅で歩道幅員が約1・5m程度となっているため布設する。
【新堀川導水路社会資本総合整備(防災・安全)(5か年)】
明和町大輪ほか地先で切梁設置工事と表面保護工事を行う。切梁設置工事は延長100m程度、表面保護工事については延長約300m区間を対象に発注を予定する方針を示した。
同事業は明和町須賀~入ケ谷地内で浸水被害を軽減するため、約1500mを対象に河道拡幅を行うもの。