前橋市は2025年度、新たに2路線の道路改良事業に着手する。対象となるのは力丸町などを通る力丸団地通線および富士見町などの徳沢上細井線。2路線ともに拡幅改良工事を行う計画。一般競争入札により上半期中の測量設計業務公告を目指している。本年度は測量設計の期間に充て、26年度以降に用地買収などを推進。早期の着工を目指して準備を進めていく。
力丸団地通線は、北関東自動車道前橋南インターチェンジの南東部。事業区間は主要地方道前橋玉村線との交差点から東へ進み、端気川を跨いで力丸工業団地のフレッセイ本社(力丸町491-1)周辺までの650m区間。事業は前橋南インターチェンジから同工業団地へのアクセス性向上が目的。加えて、大型車交通の物流などの活性化も図りたい考え。
現況幅員は5・6~8・2mで、両側歩道片側1車線の全幅16mに拡幅を計画している。途中の端気川には力丸橋が架設されている。諸元は橋長20・26m、幅員7mのPC床版橋となっている。河川部をどのように対応するかについてはこれから詰めるとしている。
本年度は力丸橋部分を除く全区間で測量および設計を作成。来年度以降に用地買収や橋梁部分の設計などを推進し、早期着工を目指す。事業完了年度については2036年度を目標としている。当初予算には、同事業費として4400万円を計上している。
徳沢上細井線は、上細井中西部土地改良区の北東部分に沿って東西に走る路線。地域の生活道で、現況幅員は3m程度となっている。
事業区間は延長570mで、全幅5・2mへの拡幅を想定している。車道のみの整備となり、側溝の敷設位置などについては、これから委託する設計の中で詰めていくこととなる。25年度当初予算には事業費2000万円を確保している。
用地は、同地区で行われていた土地改良事業により、基本的には確保している。25年度は測量設計業務に充て、来年度以降用地の調整などを進め、工事着手を目指す。事業期間については28年度までの完了を見込む。
同事業は、旧富士見村との合併時に策定した新市基本計画で定められた路線の一つ。同計画で整備を予定する路線としては同線が最後となっている。