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予定価格は122億円/整備・運営事業を再公告/千葉市 DBOの加曽利貝塚新博物館

2025/06/17 日刊建設タイムズ

 千葉市は16日、DBO方式による「特別史跡加曽利貝塚新博物館(仮称)整備・運営事業」の総合評価落札方式一般競争入札(WTO政府調達協定対象)を再公告した。入札参加申請期間は7月14~18日、入札期間は10月31日~11月7日。予定価格は、建設資材の高騰などの影響により、当初公告から35億3294万9000円増の122億円となっている。また、新博物館の施設規模の上限は、延べ床面積4800㎡から4000㎡に縮小している。事業に当たり、特別目的会社(SPC)の設立も可能。2026年3月に事業契約を締結し、28年3月までに既存施設の解体撤去を含む設計をまとめ、4月~30年3月の解体工事・本体工事・外構工事などを経て、30年秋頃の開館を目指す。

 運営期間は、開館日から10年後の事業期間終了日まで。

 新博物館の整備予定地は、若葉区小倉町937ほかの小倉浄化センター跡地および周辺民有地1万8967㎡。

 解体の対象は、小倉浄化センターの管理棟、消化タンク、汚泥濃縮層、CB造建築物、倉庫、汚泥貯留槽、汚泥脱水機室、発電機室など。

 新博物館は▽収集・保存エリア約630㎡=一般収蔵庫、写真図面収蔵庫、特別収蔵庫・前室、一時保管庫・前室、搬入口・トラックヤード、荷解室・作業室・倉庫▽調査・研究エリア約320㎡=研究室、ミーティングルーム、書庫、収蔵・発掘資料整理室、研究資料庫、分析研究室・標本収納室、保存研究室、撮影室▽展示・体験エリア約1110㎡=常設展示室(加曽利LAB、縄文体験空間、未来ラウンジ)、企画展示室・コレクション展示室、展示準備室・備品倉庫▽教育・普及エリア約250㎡=講堂、活動ルーム▽管理エリア約210㎡=館長室・応接室、事務室、会議室、スタッフ室、ガイド待機ルーム、警備員室、倉庫、更衣室・救護室▽共用エリア=エントランスホール・インフォメーション、トイレ・ベビースペース、廊下、階段・エレベーター、機械室▽史跡ガイダンスエリア=史跡ガイダンス室――で構成。

 そのほか、土器づくり工房約50㎡、飲食スペース・ミュージアムショップ、屋外エレベーター棟、駐車場160台程度、駐輪場40~60台程度を整備する。

 23年6月19日に当初公告したが、入札参加申請が無かったため、8月7日に中止した。予定価格は86億6705万1000円だった。

新博物館の整備予定地 新博物館の各室相関図

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