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茨城県かすみがうら市

かすみがうら市/統廃合含め方向性検討/神立駅西側の公共3施設

2025/06/17 日本工業経済新聞(茨城版)

 かすみがうら市は、中心市街地における公共施設のあり方に関する検討を進めている。JR神立駅西側の文化・教育・コミュニティー施設3カ所の統廃合を含め、検討委員会で施設整備の方向性を協議。13日には、検討支援業務に係る簡易プロポーザルの手続きを開始した。提案上限額は45万円(税抜き)。本年度中に方針を固め、2026年度より具体的な取り組みを進めていきたい考え。事業手法に関しては、民間活力の導入も視野に検討を重ねていく。

 JR神立駅西側は、都市計画マスタープランにおいて中心拠点に位置付けたエリアとなる。既存公共施設の老朽化などの課題解決に向け、24年度に「中心市街地における公共施設のあり方に関する検討委員会」を設立。施設整備の方向性に関する検討を開始した。文化・教育・コミュニティー施設3カ所(下稲吉コミュニティーセンター、やまゆり館、大塚ふれあいセンター)の集約・複合化や、新たな施設整備の可能性についても検討を行う。

 3月の第2回会議では優先的に維持・整備すべき施設として、子育て支援機能、コミュニティー機能および図書機能・学習スペースを求める意見が上がった。整備方法に関しては既存施設を活用し、機能拡充を図ることが望ましいとの声が出ている。

 今後検討を進めるに当たり、若年層のニーズの収集・分析や改修イメージ作成といった検討支援業務を、簡易プロポーザル方式により委託する。提案上限額は45万円(税抜き)。

 参加表明書を24日午後5時まで、提案書等を7月7日まで受け付ける。提出方法はいずれも持参または郵送(必着)。提出および問い合わせ先は総務企画部経営企画課政策担当(上土田461、電話0299-59-2111)まで。

 審査結果については7月中旬に通知予定。事業者が2者に満たない場合は、審査委員会における評価結果が優良と認められる場合(満点の6割以上)に限り、契約候補者とする。履行期限は26年3月16日。市民を対象とした意見収集やワークショップなどの結果を踏まえ、検討委員会で本年度中に基本方針をまとめる。具体的な取り組みについては26年度より進めていきたい考え。事業手法に関しては、民間活力の導入も視野に入れている。

 集約・複合化を検討する3施設の概要については▽下稲吉コミュニティセンター(稲吉3-15-67、旧働く女性の家)=RC造2階建て、延べ床面積1153㎡、1987年度築▽地域福祉センターやまゆり館(下稲吉2423-9)=RC造平屋建て、床面積1024・5㎡、2008年度築▽大塚ふれあいセンター(下稲吉1868-22)=RC造2階建て、延べ床面積292㎡、1996年度築-。

下稲吉コミュニティセンター(市HPより)

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