北陸建設アカデミー(胎内市黒川)は16日、本年度第1回目の「建設土木多目的コース」入校式を行った。厚生労働省の建設労働者育成支援事業として建設業振興基金が受託し同アカデミーが実施主体となって行うもので、建設業界への就職を目指して職業訓練から就職までを一貫支援する。今回は新潟市、新発田市、五泉市から5人、富山県、千葉県の県外から2人の計7人が参加した。
冒頭、振興基金の藤田雅善専門役は県内で同事業が実施されてから昨年度までに95人が参加、今回で参加者が100人を超えたことを紹介し「さまざまなキャリアの方が参加されており、専門用語など当初は不安もあるとは思いますが、丁寧に講習内容を進めてまいりたい」と話した。また同アカデミーの中山智之ディレクターは「建設産業においては近年、人材確保・人材育成が課題と言われている。ここでは資格の取得だけではなく、人とのコミュニケーションの取り方、建設業に求められている安全衛生教育を多く学ぶ時間もある。今回の期間中、皆さんが一人も欠けることなく全ての資格を取得していただき、将来にわたっての新たな一歩が踏み出せる地盤となることを祈念する」と期待を寄せた。
今回の訓練生は20代から60代までの幅広い年齢層が集まり、女性も1人参加。7人は自己紹介とともに「建設・土木の資格をたくさん取って活躍できれば」「将来に役立つスキルを身に付けられるよう、しっかり勉強したい」「手に職を付けるために新しいことに挑戦してみたいと思った。未経験だが謙虚な姿勢で頑張っていきたい」などと意気込みを語った。
訓練の実施期間は8月1日まで。車両系建設機械(整地等用、解体用)、玉掛け、小型移動式クレーンの資格取得支援や安全衛生教育・特別教育を行う。企業説明会や合同企業相談会の開催、現場見学、社会保険労務士などによる就職支援も予定し、訓練終了後3カ月をめどに継続して建設業界への就職を支援していく。
【写真=参加者と関係者で記念撮影】