県建設防水協会(平井武会長)は9日、甲府市の県立中小企業人材開発センターで防水技術に関する勉強会を開いた。県の営繕課や学校施設課、県警会計課、同協会会員ら約30人が参加。ウレタン塗膜防水の新工法など専門技術を学んだ。
現場経験の少ない県の若手職員らに実際の防水工事の現場を見てもらおうと、同協会が企画。平井会長はきっかけを「県の方と話をする中で、若手職員には現場を見たことがない人もいると聞いた。防水技術は日々進歩しており、新しい工法の紹介にもなると思った」と話した。
勉強会では、ウレタン防水の材料を紙コップに入れて混ぜ、短時間で固まるようすを確認。噴射機による吹き付け作業の実演も行われた。参加者からはウレタン材の性質や工事の実施時期おける注意点などについて質問が上がり、熱心に説明を聞いていた。
参加した県職員は「実際の現場を見て勉強になった。私たちは決まった工法で計画しがちだが、状況に応じてさまざまな工法があることを知ることができた」と感想を述べ、「こうした取り組みはありがたい。今後も機会があれば参加したい」と感謝した。
同協会は今後要請があれば他の自治体などとも勉強会を開催したい考え。