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群馬県富岡土木事務所

県富岡土木は2025年度の主要事業

2025/06/18 群馬建設新聞


県富岡土木事務所(一倉史孝所長)は、2025年度の主要事業概要を示した。西毛広域幹線道路(安中富岡工区)では24年度に用地買収を完了したことから29年度の開通に向けて本格的に工事を進めて行く。また、下仁田町下仁田地内で進める国道254号東町工区現道拡幅事業や下仁田町南野牧地先の道平川ダムの河川維持補修工事として、貯砂ダムの本体工事などを進めていく。このほか、下仁田町栗山地先の栗山川砂防メンテナンス事業なども計画する。

富岡市上高尾地内で進める西毛広域幹線道路(安中富岡工区)はバイパス整備を内容に全体計画6・3㎞で計画。うち富岡土木事務所は1・6㎞を担当する。今年度は盛土工事(1号谷、2号谷)、切土工事を進めていく方針。

下仁田町下仁田地内で進めている国道254号東町工区は2018年度から事業着手しており、全体計画は400mで幅員は10・25m(車両幅員7・75m、歩道幅員2・5m)で整備する。24年度に踏切内の拡幅工事が完了し、現在は踏切前後の拡幅工事を実施しているところ。工事の進捗に合わせて、今後追加工事を発注し、25年度に完成する予定。

このほかの主な事業は次の通り。

【栗山川砂防メンテナンス事業】

下仁田町栗山地先にある栗山川1号堰堤の補強工事を推進する。既存堰堤は堤長25m、堤高11・4m、水通し幅10m、天端幅1・8mで表面は石積みとなっている。既存堰堤の上流側を増し厚で補強する。2024年度は、左岸側の工事を行った。25年度は右岸側の堰堤工、付け替え道路工事を予定している。設計は三陽技術コンサルタンツ(前橋市)が担当。

【道平川ダム河川維持補修】

貯砂ダムの本体工事を推進。下仁田町南野牧地先の道平川ダム上流、新道平橋から約200m下流に向かった位置に新設する。型式は二重壁構造型堰堤となり、不透過型の堰堤で整備を行う。堆砂容量は約1万2000立方m。副ダム整備や法面工は実施しない方針。堤長約51・8m、堤高8・5m、天端幅約5・6m、水通し部17mの規模となり、約2200立方mのソイルセメントを使用して築造する。今年度は6月に先行して工事発注を行い、左岸袖部の完成を図る。第3四半期中をめどに本堤工(右岸)を一般競争入札で公告する見込み。

【大仁田ダム河川維持補修】

南牧村大仁田地先の大仁田ダムでは、管理用道路工事の完成を図るため、コンクリート舗装工および防護柵工を計画している。管理用道路工事は大仁田ダム管理事務所(大仁田1023-1)から南西へ約250m向かった先にある南牧村道橋のえぼし橋手前から、ダム湖に向かって約140m区間を対象に実施する。また、ダム施設の照明更新工事も予定しており、堤体内外の約140基のLED化を図る。ともに10月ごろの指名競争入札で発注する見込み。

【橋梁補修事業】

下仁田町下小坂地内の西橋では橋面防水工を計画しており、7月ごろに一般競争入札で公告する見込み。下仁田町南野牧地内に架設されている宮の平橋4号橋、6号橋、8号橋については断面修復工を計画している。また、下仁田町西野牧地内では芝の沢橋で床版等を対象とする補修を見込む。このほか、下仁田町南野牧地内に整備されている9号橋については伸縮装置などの更新を図る。それぞれ10~12月ごろに指名競争入札を見込む。

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