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栃木県佐野市

金子裕佐野市長、26年度の都決目指す、区画整理と開発行為から選択、田島インター産業団地15ha

2025/06/18 栃木建設新聞

 佐野市は、国道50号沿線開発構想に位置付けた田島インター産業団地(仮称)15haについて基本設計に着手。2025年度末にも農振農用地区域除外手続き、都市計画決定に向けた事前協議を済ませ、26年度の都市計画決定を目指す。金子裕市長が本紙のインタビューに答えた。事業手法は土地区画整理事業と開発行為による全面買収方式から有利な方を選択していく見通し。27年度に事業認可を取得し、28~30年度で産業団地造成とともに分譲企業を募集する。(2面に金子佐野市長インタビュー)

 市は22年度、国道50号南側の農地44・2haを開発想定エリアに選定。田島インター産業団地予定地東側には西濃運輸ほか複数の大手運輸業が立地し、これらを避けるのが妥当と判断した。

 計画区域内は県安足土木事務所が1級河川菊沢川の改修を計画。換地手法での用地確保で互いに連携できる強みがある。23年度は農林協議資料作成、都市計画決定変更図書作成、土質調査、24年度には地区界測量を三立調査設計に委託。25年度早期に発注した基本設計は八千代エンジニヤリングが落札した。

 25年度当初予算には7066万4000円を配分。物件調査、土地評価、不動産鑑定評価と基本設計を行う。

 25年度は県の定期線引き時期に当たり、市街化調整区域の市街化区域編入と併せ、区域の都市計画決定を想定している。

 計画地は佐野行田線と国道50号が相互乗り入れる田島高架橋南側一帯の市街化調整区域で、一部が農振農用地区域。土地利用状況は佐野行田線沿線に物流施設や事業所が立地し、耕作放棄地が点在。農用地区域は集団性が乏しい。

 地区西側を南北に流れ、渡良瀬川に合流する歳川西側は羽田工業団地(28ha)に接している。並行する佐野行田線と東武佐野線の北側には田島駅が立地。国道と県道の結節点であり、東西南北への利便性に優れる。産業系用途への拡大発展性が望めるエリア。

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