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群馬県中之条土木事務所

25年度の主要事業

2025/06/20 群馬建設新聞


県中之条土木事務所(木内弘二所長)は、2025年度の主要事業概要を示した。県道植栗伊勢線の現道拡幅事業では7月に大泉寺橋の橋梁架け替え工事を公告するほか、9月に龍ヶ鼻橋の橋面舗装工事、26年1月に道路改良工事をそれぞれ公告する。また、長野原町羽根尾地内から古森地内で進めている古森3期工区道路拡幅事業では、道路改良工事を8月と26年3月に公告する。

県道植栗伊勢線は、東吾妻町植栗から中之条町伊勢町までをつなぐ延長1700mの道路。7月に架け替え工事を発注予定の大泉寺橋は、県道植栗伊勢線と主要地方道渋川東吾妻線が交わる植栗交差点の西側に位置しており、現道に右折レーンを整備して両側に歩道を設置するために橋を架け替える。新橋は橋長10・9m、幅員15m、コンクリートボリューム249立方mのRC門型ラーメン橋。基礎はφ1000㎜、延長14mの場所打ち杭を左右岸で計8本施工する。架け替えの際は、現橋の南側へ迂回路を設ける。迂回路は延長75m、幅員8・5m。盛土工を177立方mで施工する。また、迂回路施工にあたり、φ1・2m、延長35mの高密度ポリエチレン管の仮設パイプで水替えを行う。現在の橋は橋長8・3m、幅員7・5mのプレテンション方式PC単純床版橋となっており、迂回路完成後、取り壊しを行う。ボリューム44立方mを予定している。設計は技研コンサル(前橋市)が担当した。

龍ヶ鼻橋の橋面舗装工事は、アスファルト舗装と橋面防水を、車道部は面積1359㎡、歩道部は702㎡でそれぞれ施工する。設計は日本工営(東京都千代田区)が行った。

龍ヶ鼻橋の南側の区間で行う道路改良工事は、町道付替道路とパイパス区間の現道取付で合計延長85mが対象となる。設計は技研コンサルが担当した。

古森3期工区は、長野原町羽根尾地内の羽根尾交差点から古森地内へ向かう国道146号の延長510mを整備対象区間としている。本年度発注する道路改良工事2件は、現在、工事内容を精査中となっている。設計は冨永調査事務所(高崎市)が担当した。

このほかの主な事業は次の通り。

【田辺橋補修工事】

東吾妻町原町地内に位置する田辺橋の補修工事を7月に公告予定。田辺橋は橋長80・5m、全幅員6・8m、1961年に架設された上路式鋼アーチ橋。補修工事として、橋面防水工を面積546・2㎡、床版の断面修復工をボリューム2・7立方m、地覆の表面被覆工を面積165・6㎡で行う。設計は都市開発設計(前橋市)が担当した。

【鳴瀬沢砂防整備事業】

東吾妻町大戸地先で行う鳴瀬沢砂防堰堤整備事業として、11月に管理用道路工を公告する。整備計画では、鋼製スリット式の砂防堰堤1基と渓流保全工を施工予定。砂防堰堤は堤長36m、堤高7m、渓流保全工は延長174・6mの規模。

本年度発注する管理用道路は、延長100m、幅員3mで表層厚さ15㎝のコンクリート舗装とRC40での路盤工を厚さ15㎝で行う。設計は三陽技術コンサルタンツ(前橋市)がまとめた。

【栄橋側道橋補修事業】

中之条町中之条地内に位置する栄橋側道橋の補修工事として、8月に伸縮装置更新、9月に塗装塗替を指名競争入札で計画している。側道橋は、89年架設の橋長19・9m、全幅員1・6mの鋼単純I桁橋。伸縮装置の更新は、縦目地1カ所、横目地2カ所の合計延長12・8mで、桁塗替塗装は合計面積70㎡で予定。設計は開発技術(前橋市)が担当した。

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