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群馬県中部農業事務所農村整備課

県中部農業事務所が坂東大堰2期地区で工事発注

2025/06/21 群馬建設新聞


県中部農業事務所農村整備課は坂東大堰2期地区として進めている用水路の補修事業で、本年度は天狗岩用水での工事に着手する。同用水は渋川市半田地先、利根川の右岸側を流れている。工事を行うのは天狗岩連絡暗渠で計3件の発注を予定。立坑工1件と進入路工2件の内訳で、立坑工事は7月中旬、進入路工は8月下旬の公告を目指している。2026年度以降も工事を進めていき、30年度の事業完了を目標としている。

同地区は利根川から坂東大堰で取水し、利根川左岸を流れる広桃用水と右岸を通る天狗岩用水の2系統を補修するもの。整備から約70年が経過し、施設老朽化が進んでいることから2系統ともに補修工事が計画された。23年度に着工しており、これまでは広桃用水系統での工事を中心に進めてきた。本年度からは天狗岩用水系統の工事に着手する。

天狗岩用水系統での施工箇所は、天狗岩連絡暗渠と天狗岩練石積開渠の2カ所。上流部分が暗渠で、その下流に開渠が続く構成となっている。

暗渠は2R馬蹄型で幅3m、高さ2・5mの規模で、延長は861mとなっている。

7月上旬に公告する立坑工事は暗渠の中心部付近で、直上部分へ整備を予定。暗渠の一部を解体して直径8m、深さ4・5mで立坑を整備する。立坑は暗渠での補修工事が完了後に撤去する。

進入路工は暗渠内の本格的な補修工事に先立ち、暗渠内部の底部分を対象に計画。経年劣化が進む底部分を次年度以降に実施する工事の進入路とするため、コンクリートを打つことで補修する。施工延長は暗渠全体861mで、延長を半分程度に分けて発注する。

暗渠本体の補修工事としては、鋼板の内張りによる補修を想定。鋼板の厚さは10~19㎜となる。内張り後の半径は1・44mとしている。工事は26年度以降に実施する。

天狗岩練石積開渠は、4・85~3・10m×2・35mで357mを対象に補修を計画。現段階での補修内容としては、ひび割れ補修や断面修復を実施した後に増し厚工、コンクリートライニングを予定している。設計については藤和航測(前橋市)が作成した。

広桃用水系統での工事については、事業区間の上流部で残っている状況。来年度以降に延長約60mを対象として底部分の補修を見込んでいる。

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