記事

事業者
栃木県農政部

団体営農業農村整備、条件改善と県単に各7億円、防災減災8億円、ため池対策を推進

2025/06/23 栃木建設新聞

 県農政部は、団体営農業農村整備事業の2025年度割当額(24年度国補正予算含む)を決定した。農地耕作条件改善は22地区7億1250万円、県単農業農村整備事業は71地区7億1360万円。各地で水利施設や農道などの整備を推進。農村地域防災減災は40地区8億668万円。防災重点農業用ため池緊急整備に7億4878万円を充て、32地区で改修工事や実施設計、実施計画策定を進める。地域水利施設マネジメントは1億1640万円で12地区が機能保全計画を策定する。(2~3面に地区別概要)

 農地耕作条件改善の主な地区は小山市の思川西部15に1億4650万円が割り当てられ、土地改良区が揚水機3カ所、用水路805m、排水路570m、圧送管464mを整備。思川西部16、17の2地区にはそれぞれ3000万円が配分され、堰1カ所の改修に向けた測量試験費に充てる。

 小山市美田東部7は6000万円で土地改良区が区画拡大10・2ha、用水路250m、揚水機1カ所を整備。

 市貝町は9300万円で市塙古郡2の排水路480mを施工。鹿沼市は2500万円で上石川1期の排水路1200mの整備に向け測量試験を実施。大田原市は3800万円で二輪2の農道570mを舗装。矢板市は平野地区で農作業道約800mの整備を予定する。

 県単農業農村整備は、宇都宮市が海道、上石那田、上駒生、小倉南部など7地区で1940mの農道舗装を予定。割当額は9402万円。

 上三川町土地改良区は3330万円で東部、中部など4地区842mの用排水路装工を計画。日光市は3120万円で猪倉、大室の農道730mを舗装するほか、1610万円で町谷の排水路を整備。真岡市は3240万円で石島、砂ヶ原の農道530mを舗装。1200万円で阿部岡のため池を整備する。

 小山市の絹土地改良区は4200万円で中島南の農道855mを舗装。芳賀町は3500万円で上横西・境の内2の農道403mを舗装。那須塩原市は3140万円で三本木佐野6の排水路410mを装工する。

 栃木市では土地改良区が大塚、吹上東部など9地区で揚水機を更新。さくら市では市が狭間田で農道265mを舗装し、馬場では鬼怒川東部土地改良区が用水路130mを装工する。

 農村地域防災減災の重点ため池緊急整備は、宇都宮市が山口溜や初網溜など5地区10カ所で実施設計や実施計画を策定。那須烏山市は猿久保溜池など5カ所、益子町は3カ所の実施設計を進める。

 那須塩原市は4900万円で熊久保望田水利組合ため池の改修工事に着手。益子町は円道寺池、法堂寺上池の改修工事を実施し、高根沢町は大溜の実施設計を進める。

 ため池の廃止は3地区1570万円。那須烏山市が西溜池(大金)、那珂川町が大平溜、佐野市が台山溜の実施設計を進める。宇都宮市は3056万円で茗荷沢ダムなど2カ所の劣化・地震・豪雨耐性評価を行う。

 水利施設整備は13地区1億4170万円。12地区を占める地域水利施設ストックマネジメントでは小山市の大谷東部、小山用水、下野市の南河内など各土地改良区、栃木市が機能保全計画を策定する。

 低炭素農業水利システム構築型は1地区2530万円。那須野ヶ原土地改良区連合が百村で計画する小水力発電施設のリプレイス実施設計に充てる。農地整備事業の前段に行う換地等調整事業は県単分を合わせ9地区1610万円。

 農業集落排水事業は5地区1億5713万円。機能強化は3地区1億4891万円。宇都宮市では上横倉に1億2405万円を割り当てたほか、新たに河内西部に着手。農集排施設整備は小山市の生井、野木町の佐川野の2地区で維持管理適正化計画を策定する。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら