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【JAPIC】小さな道の大きな改革/提言書を次官に手交

2025/06/23 本社配信

 日本プロジェクト産業協議会(JAPIC)の国土創生プロジェクト委員会(委員長:石田東生筑波大学名誉教授)は、「小さな道の大きな改革 ~安全で賑わいある人中心のまちなかの小さな道~」の提言を取りまとめた。20日には国土交通省の吉岡幹夫事務次官へ提言書を手交した。

 昨年、小さな道(中央線等のない幅員が狭い道路)の法定速度を60km/時から30km/時へ変更する道路交通法施行令改正が閣議決定された。委員会ではこの改正に賛成するとともに、さらに全国にある「まちなかの小さな道」に着目し、事故ゼロを実現し、道路空間を「出会いの空間」とするための具体的な提言を取りまとめた。

 「まちなかの小さな道」は子どもたちが通学に使う道も多く、歩行者空間が十分に確保できておらず、安全面も取りざたされている。

 今回の提言では6つの事項を記載。①第5種道路(歩車融合道路)の創設②まちなかの小さな道の「面的な」変革③学校前の小さな道を変革④道路空間におけるプライオリティの変革⑤まちなかの小さな道のモニタリング基盤の整備⑥コミュニティが中心となったまちなかの小さな道のマネジメント―を盛り込んだ。今後は道路構造令の改正も視野に入れ、さらなる提言活動を続けていく。

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