県農村計画課は、国からの採択を受け2025年度から新たに県営農業農村整備事業に取り組む8地区を公表した。国による審査等を経て経営体育成基盤整備事業5地区、県営畑地帯総合整備事業1地区、農村地域防災減災事業2地区の計8地区が採択された。飯沼第1機場地区では29億3000万円を投じ、排水機場の補修を進める。また、県営畑地帯総合整備事業では藤井地区での区画整理50・3haに着手。事業費として29億1100万円を見込むなど、儲かる農業の実現に向け着実な事業の進捗を図る。
新規採択地区のうち、経営体育成基盤整備事業では▽幸田地区(稲敷市)▽草場地区(稲敷市)▽蔵後余郷入東部地区(美浦村)▽二本紀地区(下妻市)▽源法寺塙世地区(桜川市)-の5地区が採択。
幸田地区では区画整理35・3haの総事業費に9億600万円を投じる。整備内容は、整地工35・3ha、道路工3・5㎞、用水路工4・6㎞、排水路工3・4㎞、暗渠排水工32・8ha。予定工期は32年度までを想定する。
草場地区では、区画整理17・1haの総事業費として5億4600万円、工期は30年度までを予定。整備内容として整地工17・1ha、道路工1㎞、用水路工3㎞、排水路工1・3㎞、暗渠排水工17・1haを実施する。
蔵後余郷入東部地区の総事業費には5億8400万円を試算。用水・排水整備39・4ha、畦畔除去29・0haを実施。予定工期は30年度まで。整備内容は整地工(畦畔除去)29ha、用水路工6・3㎞、排水路工4㎞を行う。
二本紀地区では、用水路工16㎞、排水路工5・2㎞、農道900m、客土3・8haなどの整備を進める。予定工期は33年度まで、総事業費は13億6800万円。
源法寺塙世地区では区画整理43・7haの総事業費として20億100万円を見込み、工期には33年度までを予定。整地工43・7ha、道路工9・6㎞、用水路工13・1㎞、排水路工8・8㎞、暗渠排水工37haを行う。
県営畑地帯総合整備事業では藤井地区(水戸市)が新規採択された。区画整理50・3haに総事業費29億1100万円を投じ、予定工期には34年度までを見込む。整備内容は整地工50・3ha、道路工11・6㎞、用水路工13・8㎞、排水路工11・3㎞、暗渠排水工10・3ha。
農村地域防災減災事業では、基幹的水利施設の長寿命化として飯沼第1排水機場(常総市、坂東市、八千代町、古河市)の補修に着手。予定工期は35年度まで、総事業費には29億3000万円を見込む。
ため池の防災減災対策では、飯田沼地区(桜川市)のため池1カ所で護岸工および余水吐工を実施。総事業費1億1500万円、予定工期は28年度まで。