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公告は7月頭ごろ目指す/浄化センター施設耐水化で

2025/06/24 山梨建設新聞

 県流域下水道事務所は、釜無川浄化センター水処理施設耐水化他工事を進める。工事は総合評価方式の一般競争入札を執行して発注する見通し。入札公告の時期は現段階で7月の頭ぐらいを目指している。

 富士川町長澤1790に位置する同センターにおいて、建物の耐水化と汚泥棟を対象とした屋上防水工事を行うもの。

 既存建物の外周や壁には窓や扉が備わっている。主な内容としては、水に耐える構造にするため既存の窓を塞ぐほか、扉を防水扉や防水シャッターにする。

 他県では、昨今頻発する異常気象に伴う豪雨の発生により、水処理施設が水没した被害が発生したという。本県の水処理施設においても、計画的な耐水化工事を進めて有事の際に備えていく。

 対象は敷地内に建つ汚泥棟や放流ポンプ棟などとし、複数の建物で工事を進める予定。

 このうちの汚泥棟では、今回の耐水化工事を進める中で足場を組む必要があるという。建物は、老朽化に伴い経年劣化が進んでいるため外壁と、屋上防水を合わせた形で工事を進める予定としている。

 汚泥棟の概要は、RC造地下1階、地上2階建てで、延べ床面積は3251㎡。

 工事に伴う設計業務については、一級建築士事務所創設計が担当してまとめた。成果品は既に納品済みとなっている。

 工期には約9カ月間を見込んでいる。工事は2026年3月中の完了を目指す。

 今後について担当課によると、施設の耐水化工事は単年での完了は難しいとみており、複数年かけて計画的に進める。

 同センターは釜無川流域の水処理を担う重要施設となるため、今後の維持管理を行う観点から耐水化工事を着実に進めていく。

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