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長野県土木施工管理技士会

40年の節目 更にまい進/技術者表彰は31人/通常総会

2025/06/25 長野建設新聞

 県土木施工管理技士会(唐木和世会長)は20日、第41回通常総会ならびに設立40周年式典を長野市のシャトレーゼホテル長野で開催した。恒例の技術者表彰では全国土木施工管理技士会連合会表彰で8人、県技士会会長表彰で23人が栄誉に浴した。

 冒頭のあいさつで唐木会長は「1985年(昭和60年)12月9日の設立から40年目の節目を迎えた。先輩方が築き上げてきた技術力と社会的地位向上のための努力に感謝する。40年を振り返ると景気の浮き沈みにより苦難の時期もあった。近年は技術者の高齢化が進み、若年層の減少が目立つ。厳しい状況下だが40年目を契機として、技術者の原点に立ち『安全で、良質で、早く、しかも経済的に』を目標に、工事の安全確保を図りながら、品質の向上、施工の効率化に努めていく。住民生活の安心・安全を守ることがわたしたち技士会員の使命。より一層、資質向上にまい進する」と抱負を述べた。

 表彰式では受賞者を代表し、県技士会長表彰を受賞したスワテック建設の鈴木光一氏が「このような素晴らしい賞をいただき、心から感謝申し上げる。受賞は私一人の力ではなく、皆さまの協力のたまもの。これからも期待に応えられるよう努力を続けてまいります」と謝辞を述べた。

 式典には千曲川河川事務所の浅見和人所長、長野国道事務所の岡田哲也副所長(所長代理)、県建設部の関貴幸主任専門指導員(部長代理)など来賓も多数駆け付け、新たな船出を祝った。

 長野国道の岡田副所長は「当所では国民の安心安全の確保、持続可能な経済の実現に取り組んでいる。自然災害への備え、国土強靱化計画を着実に進めるとともに、生産性の向上や時間外労働の削減、働き方改革の取り組みも支援していく」、千曲川河川の浅見所長は「さらなる国民の安心・安全に向け、信濃川水系緊急治水対策プロジェックトを進めている。持続可能な成長の実現、個性を生かした地域づくりにも力を入れている」、県建設部の関主任専門指導員は「県内の幹線道路のネットワーク整備、県土強靱化対策を推進するとともに、引き続き予算確保に努める。皆さんにはより一層の技術力向上をお願いします」と述べた。

 総会では25年度予算案など全ての議案を承認。事業計画には技術力向上のための各種講習会や現場研修の実施、施工の効率化を目的とした県公共事業担当部局との意見交換会などを盛り込んだ。


■奥野連合会会長が記念講演

 また設立40周年を記念し、全国土木施工管理技士会連合会の奥野晴彦会長が「国づくりと土木技術者」と題して講演。戦後の国土計画から新しい国土形成計画、新広域道路計画などの変遷を紹介。歯止めがかからない人口減少について「2100年には今の人口の半分なると予想されている。コンパクトシティをつくり、各エリアをネットワークで結ぶ。新時代は地域をつなぐ国土づくりが必要」などと持論を述べた。


●2025年度建設技術者表彰受賞者

■全国土木施工管理技士会連合会表彰

 【第3条】

 ※永年にわたり役員、または委員会の委員として尽力しその功績が顕著

 ◆小林俊司(小林建設工業)◆黒河内勇雄(黒河内建設)

 【第4条2項】

 ※優良工事として表彰された公共工事に監理技術者または主任技術者として従事した技術者、および優良技術者として表彰され、他の模範となる者

 ◆林秀直(宮下組)◆渋谷竜治(川中島建設)◆堀内圭一(北信土建)◆森勇二(大宗土建)◆山崎和幸(吉川建設)◆守屋正(宮下建設)


■長野県土木施工管理技士会会長表彰

 ◆沖津健(内田孔建設)◆竹花圭司(谷建設)◆竹花高史(竹花工業)◆金井利亀(創恒)◆鈴木光一(スワテック建設)◆青木正巳(平成)◆小松貴志(守屋建設)◆長谷川和人(黒河内建設)◆竹澤廣秋(浅川建設工業)◆増田寛明(長豊建設)◆古田章(大協建設)◆堀口誠(カリス)◆森正人(三留野土建)◆竹内弘行(竹内建設)◆小池孝幸(小池組)◆池上清海(赤羽建設工業)◆小林一雄(遠藤建設)◆笠井識敬(笠井建設)◆松宇陽介(須高建設)◆徳武虎男(中野土建)◆原山大輔(喜久屋商会)◆松本英則(高木建設)◆宮崎和仁(篠田組)

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