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群馬県館林農村整備センター

25年度の事業概要を示した

2025/06/25 群馬建設新聞


県東部農業事務所館林農村整備センター(渡邉玲センター長)は、2025年度の事業概要を明らかにした。館林市野辺町などで実施する野辺地区ほ場整備へ、24年度補正予算分を合わせて事業費2億5502万円を確保した。また、館林市大島地区および邑楽頭首工地区では整備に向けた県営調査を委託する。大島地区は27年度、邑楽頭首工地区は26年度の事業化を目指す。

25年度は4事業5地区で工事を進め、県営調査なども行う。総事業費は、24年度補正予算分を合わせて4億3755万9000円となった。いずれの地区においても、工事は概ね第2四半期までに発注する見通し。

農業競争力強化農地整備事業(経営体育成型)・野辺地区として、館林市野辺町を中心に千代田町萱野と明和町大輪の一部を受益地とする野辺地区でほ場整備を進める。

本年度は、主に館林市野辺町地内の第3工区において約18ha区間を対象に工事を進める。計画では、整地工を6haごとに3分割して工事発注する。工事概要としては、道路工延長1000m、用水路工延長1270m、排水路工延長1230mを予定。道路工はアスファルト舗装および砂利舗装により全幅5mで整備する。用水路工は300㎜~800㎜×200㎜~490㎜のベンチフリュームを用い、排水路工は300~1200㎜×300~1000㎜の排水用U字溝を使用する。暗渠排水は素焼土管φ75㎜で計画している。設計は藤和航測(前橋市)が手掛けた

県営調査としては、2地区で事業化に向けて調査業務を委託する。館林市大島地区で約60haを対象とした区画整理を計画しており、27年度の事業化に向けて調査を実施する。また、邑楽頭首工地区では、取水・洪水吐ゲート、管理橋手摺りなどの塗装を計画している。26年度の事業化(新規採択)に向けて計画調査を行う。

このほかの事業概要は次の通り。

【農業競争力強化農地整備事業(経営体育成型)・五箇谷地区】

板倉町の五箇谷地区で補完工事などを予定しており、24年補正予算分を含めて1億23万8000円の事業費を計上している。舗装本復旧工事など2件を発注する見通し。工事は、パイプライン布設路線の仮復旧舗装についてアスファルトによる本復旧工事を行うもの。

【農業水路等長寿命化・防災減災事業・下江黒地区】

揚水ポンプ機場を解体し撤去する。揚水ポンプ機場内の斜流ポンプ(φ200㎜7・5kW)や、W造平屋の建屋(床面積約6㎡、基礎はコンクリート構造物)などを解体する。このほか、給水槽や給水管を含めて施設全体を撤去する。

本地区では、ほ場整備が完了した後に不要となった取水施設を撤去することにより、洪水時の安全性を確保するために行うもの。

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