嬬恋村は、干俣地内で行う獣害防止柵設置工事を7~9月の指名競争入札に向けて準備を進めている。農地耕作条件改善事業の干俣2期として行うもの。当初予算で工事費として5300万円を確保しており、現在、施工場所と区間など、予算額に合うよう調整を進めている段階。設計は群馬県土地改良事業団体連合会(前橋市)が手掛けた。
事業は、一大農産地である夏秋キャベツ畑が山林と接していることが多く、近年では周辺に生息するシカやイノシシなどによる被害が深刻化しているため、バラギ湖東側を通る県道大前須坂線や干俣川付近に位置する畑を囲うように獣害防止柵を合計延長6700mで設置するもの。受益面積は29ha、総事業費は2億1500万円となっている。1期は2019年度から着手しており、本年度は2期の2カ年目で、26年度の完了を目指している。
本年度は、1工区を5~600mとして3~4工区程度を発注する案などを含めて検討している。施工箇所は、24年度施工箇所からの延伸か、1期の終点箇所からの延伸で行う方向で調整を進めている。設置するのは、これまでと同様、高さ約2mで金属製の柵となる。
24年度は、同県道西側の山中で延長900m区間を対象に高さ2mの獣害防止柵の設置工事を丸栄建設(嬬恋村)が実施した。