北陸地方整備局管内の建設行政機関と業団体で構成する北陸ICT戦略研究会は、本年度の「【初級】BIM/CIM(施工計画検討)研修」を新潟と富山で開催する。建設会社や建設コンサルタントの技術者らを対象に3次元モデル設計図書の地形モデルや構造物モデルなどから統合モデルを作成し、さらに施工ステップのモデル作成技術の習得を図るもの。新潟会場は23日と24日に北陸インフラDX人材育成センターで行われ、2日間で17人が参加した。
講師は建設分野における3次元モデル利活用の普及、推進活動を進めるCivilユーザ会新潟分会のCIMインストラクターが務め、3次元モデルを使った施工計画検討に当たり広く使われているソフトを用いて、基本的な操作から学んだ。講義は、午前中の実技でBIM/CIMモデルの活用法として3次元モデル閲覧、統合モデル作成のシミュレーションを実施。午後の実技では施工ステップ作成に向け、BIM/CIMモデルの作成演習を行った。
直轄事業ではBIM/CIMの原則化が始まり、社内での計画検討や地元への説明などで3次元データを用いる機会が増える中、北陸地整では本年度から各種研修の実施回数を増やす方針を示しており、今回が本年度の初弾となる。7月1日、2日には同じ研修を富山会場で初めて開催する。
【写真=3次元モデルの作成技術を学んだ】