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山梨県笛吹市

芦川グリーンロッジ改修で近く設計に着手

2025/06/27 山梨建設新聞

 笛吹市は宿泊施設「芦川グリーンロッジ」(同市芦川町鶯宿)の再整備に向け近く設計に着手する。新たにキャンプ場を整備するほか老朽化が進む施設を解体、改修。水回りを中心に設備をリニューアルする。年度内に設計をまとめ、2026年度着工、完成を目指す。

 同施設は豊かな自然に囲まれた市営の宿泊施設。食堂や炊事場、バーベキューができる場所などを備え、クラブ活動の合宿、登山・釣りの拠点などとして利用されている。

 市によると7~8月に利用が集中しており、2日の会見で山下政樹市長は「通年とは言わないが、春先くらいから利用してもらえるようにしたい」と述べた。市は団体以外に個人の利用が見込まれるキャンプ場を整備することで利用者増につなげる考えだ。

 施設は本館と新館から成り、本館はS造平屋建て延べ床面積306㎡。新館はS造2階349㎡。今回の事業では、老朽化が進む本館を取り壊し、新館を改修する。

 山下市長は「入口に当たる施設(本館)は未耐震のため解体し、規模を少し縮小して、お風呂やシャワー室などをきれいにする」と計画を説明。施設周りについては「キャンプだけではさびしいので、釣りなどアクティビティーな体験もできるようにしたい。御坂路さくら公園オートキャンプ場のようなものを考えている」と構想を明かした。

 市公表の計画では、6月にも入札を告示し施設の設計を委託する見通し。年度内に計画を固める。現在の敷地面積は2388㎡だが、2022年度に実施した用地測量(受注・森田測量)の面積は6300㎡と、今回の事業で2倍以上に拡張することが見込まれる。一部用地の問題により中断していた事業だが、26年度にも本格的に動くことになりそうだ。

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