前橋市は西部共同調理場(総社町総社2368-1)で、5期目の大規模改修工事を年明けにも一般競争入札で公告する見通しを示した。現在、5期・6期分ほか実施設計業務として山田工務所(前橋市)が作成している。工種などの分離方法については設計の完了後に検討する。全体で7期に分けての実施を予定しており、28年度までの完了を目指して順次工事を推進する。
西部共同調理場はS造2階建て、延べ床面積1638㎡の施設。小学校9校、中学校4校で約4700人の給食を担当している。1989年に開設された施設で、市に6施設ある共同給食調理場の中では最も古い施設となっていることを受けて、老朽化対策の一環として改修工事を計画した。
5期目の工事は施設東側にある洗浄室を中心に、手指消毒室やトイレを対象とする。洗浄室での工事は床部分の改修を予定。手指消毒室は床と内壁、天井部分で改修を行う。トイレは外来用と職員用などで床と内壁、天井を改修する。既存の洗濯室は殺菌室に変更し、床や内壁、天井の改修を実施。このほか、小荷物運搬昇降機の更新も行う。改修部分の床面積は合計して約414㎡となる。
現在作成を進めている実施設計業務では5期のほかに6期分および空調設備の新設の設計も進めている。6期の工事は1階事務所と玄関ホール、検査室書庫、控室の床と内壁、天井改修を計画している。改修面積は合計で約116㎡となっている。
空調新設は調理室を中心として約480㎡を対象に新設を予定している。空調工事の実施時期や発注方法など詳細についてはこれから検討を進めるとしている。
残る7期目は食堂兼会議室や休憩室、更衣室、廊下および階段などが対象となる。
西部共同調理場大規模改修事業は21年度に工事着手。1期目の工事は検収室や食品庫などで工事を行った。2期目は下処理室、調理室。3期目は調理室などの工事を実施。現在は4期目の工事が進んでいるところで、調理室などを対象として立見建設(前橋市)が工事を進めているところ。
なお、共同調理場では、西部共同調理場に次いで建築年が古い東部共同調理場でも老朽化の対応を検討している。建物規模はS造2階建て、延べ床面積1712・13㎡、1993年建設となっている。