県企業局発電課は中之条町四万29-4地先にある中之条ダムで、洪水吐ゲートなど塗装工事の一般競争入札を7月ごろに公告する方針を示した。工事期間は8月~2026年3月の8カ月を見込んでいる。設計は直営で進める。
工事は設備保守を目的に◇洪水吐ゲート(上流面・下流面)◇中之条取水口調節ゲート(流量調整ゲート)◇中之条急速閉鎖ゲート◇中之条取水口スクリーン◇中之条取水口除塵機-を対象に行う。下流面の洪水吐ゲートはPCBの含有が確認されている既存塗膜を湿式剥離した後、再塗装を施す。施工に当たってはクリーンルームを設置する。このほかの対象箇所については既存塗膜を素地調整で除去し、再塗装を行う。
本工事における塗装面積は◇洪水吐ゲート(下流面)=約499㎡◇洪水吐ゲート(上流面)=約159㎡◇中之条取水口調節ゲート(流量調整ゲート)=約28・2㎡◇中之条急速閉鎖ゲート=約40・5㎡◇中之条取水口スクリーン=約137㎡◇中之条取水口除塵機=約89・9㎡-となる。
再塗装における下流面の洪水吐ゲートの塗装仕様はRc-Ⅰで、塗装構成は◇下塗=有機ジンクリッチペイント(1層)、弱溶剤形変性エポキシ樹脂塗料(2層)◇中塗=弱溶剤形フッ素樹脂塗料◇上塗=弱溶剤形フッ素樹脂塗料-。
洪水吐ゲート上流面、中之条取水口調節ゲート(流量調整ゲート)、中之条急速閉鎖ゲート及び中之条取水口スクリーンは耐衝撃性を考慮し、ゲート(常時水中部・乾湿交番部など)で行う。塗装構成は◇下塗=有機ジンクリッチプライマー(1層)、ガラスフレーク含有塗料(エポキシ樹脂系)(2層)◇中塗=エポキシ樹脂塗料◇上塗=エポキシ樹脂塗料-となる。
中之条取水口除塵機については塗装仕様がc-1Bで、塗装構成は◇下塗=弱溶剤形変性エポキシ樹脂塗料(2層)◇中塗=弱溶剤形フッ素樹脂塗料◇上塗=弱溶剤形フッ素樹脂塗料-。
洪水吐ゲート(下流面、上流面)と中之条取水口スクリーンの施工に当たっては足場の仮設を検討しており、このほかの施工箇所については任意仮設とする予定。