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群馬県高崎土木事務所

県高崎土木は烏川で道路改良工事

2025/06/28 群馬建設新聞


県高崎土木事務所は高崎市町屋町~下室田町で計画している一級河川烏川の河川改修事業で、初弾工事となる市道の付け替えを近く一般競争入札で公告する。フレックス工期を含み、工期は約13カ月を見込んでいる。同事業は2025年3月に策定されたぐんま・県土整備プラン2025において、最重点政策である「災害レジリエンス№1の実現」に向けた、施策1「オール群馬による水害対策の加速化・高度化(流域治水の推進)」として位置付けられている。

今回発注の工事で付け替えを行うのは高崎市上大島町地内の市道榛名―225号線(さくら通り)で延長411・7mで計画している。河川改修のために必要となる道路改良工事が内容となる。工事内容は◇プレキャスト擁壁工=L252・5m◇排水構造物工=L819・6m◇路床安定処理工=A1495・2㎡◇下層路盤工=A3058・1㎡◇防護柵工=L338・8m-。

今後、残る用地買収や市道付け替えなどの機能補償工事を行うとともに、治水効果を踏まえながら河川改修工事を進めていく予定。設計は今回発注の工事を含む全体を冨永調査事務所(高崎市)が手掛けた。

全体計画は高崎市町屋町から下室田町となり、堤防整備など3250mで計画している。烏川は、利根川に接続する規模の大きな一次支川であるとともに、高崎市を背後地とする重要河川となっている。現況は堤防が整備されていない区間や堤防の高さが低い区間があることから、洪水時に浸水被害が発生する可能性があり、堤防を整備・強化することで河川の氾濫による浸水リスクを軽減する。

事業期間は2018年度からとなり、これまで測量・設計と併せて地域ニーズを反映するためのアンケート調査等を実施。計画に反映し、その後、用地調査・買収に取り組んできた。

現況の流下能力は約720立方m/sとなり、計画流量は1300~1700立方m/s。

整備対象区間は5カ所に分かれている。それぞれの概要としては◇長野堰から長野堰上流750mまで(左岸)◇長野堰から長野堰上流850mまで(右岸)◇長野堰上流900mから長野堰上流1700mまで(右岸)=延長800m◇長野堰上流約1900mから長野堰上流約2300mまで(右岸)=400m◇森下橋上流50mから森下橋上流500mまで(左岸)=450m-となっている。いずれも延長はおよそのものとなる。

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