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千葉県市原市

月内に市場調査開始/八幡宿の市有地等利活用/市原市

2025/07/01 日刊建設タイムズ

 市原市は「拠点別整備基本計画(八幡宿編)」の策定に向け、旧八幡東中学校など遊休状態の市有地および周辺地域の利活用方法に関するサウンディング型市場調査を月内に開始する。10月までに調査を行い、11月に結果を公表する予定。その後は、調査結果などを基に利活用方針を検討し、計画に位置付けていく。

 調査対象地は、旧八幡東中学校のほか、八幡宿駅東口第二工区内の市有地、八幡宿駅西口複合施設の整備に伴う集約施設の跡地など。

 調査では、対象地の利活用方法について民間事業者の意見・提案を求め、対象地の市場性、アイデア、参入しやすい公募条件などを把握する。拠点まちづくりビジョンを踏まえた、幅広いアイデアを募集する方針だ。

 調査と並行して、まちづくり座談会においても、市有地などの利活用方法について意見・提案を募ることを想定している。

 拠点別整備基本計画は、五井編、八幡宿編、姉ケ崎編によりJR3駅周辺の土地利用方針などを示すもの。計画期間は、策定からおおむね10年。

 五井編は2022年10月に策定。八幡宿編と姉ケ崎編については当初、年度内の策定を予定していた。

 しかし、八幡宿駅周辺で公共資産マネジメントの観点を踏まえた市有地活用の検討が必要であるほか、姉ケ崎駅周辺において帝京大学ちば総合医療センターの移転やイトーヨーカドー姉崎店の閉店など状況が変化していることから、より丁寧に進めていくため26年度に策定する方針に転換した。

 策定に係る経費の増額分については、9月補正予算での対応を予定している。

 姉ケ崎編に関しては、これまでの座談会で寄せられた意見・提案を踏まえ、民間事業者などへの意向調査を実施する予定。加えて、ちば総合医療センターの移転やイトーヨーカドー姉崎店跡地について、引き続き状況を注視していく。

 また、ちば総合医療センターの移転を受けて計画している、市西部地区への医療機関誘致に係る取り組みについて、計画への位置付けを検討する。

八幡宿編と姉ケ崎編の策定までのスケジュール

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