県上信自動車道建設事務所(石坂幸喜所長)は、2025年度の主要事業概要を示した。吾妻東バイパス2期工区では、上信千沢橋の上部工事を10月に公告予定。このほかの大型工事としては、吾妻東バイパス2期工区で湯殿橋下部工や新巻1号函渠ほか工事など、吾妻東バイパス区間では川戸・原町IC改良工事など合わせて7件の発注を予定している。
東吾妻町箱島地内で整備を進めている上信千沢橋の上部工事は、10月の公告を目指している。上部工は、橋長68m、全幅員11・5m、有効幅員10・5mの鋼単純細幅箱桁橋。加工鋼重は270・9t、総重量は276・7tとなる。設計は長大(東京都中央区)が担当した。
現在、A2橋台の建設およびA1橋台の基礎工事を南波建設(東吾妻町)が進めている。A1橋台の躯体工事は9月に公告予定となる。
このほかの主な大型工事は次の通り。
【吾妻東BP2期・湯殿橋下部工】
五町田地内で行う湯殿橋の下部工は11月公告予定。橋台2基と橋脚1基で、A1は逆T式橋台(段差式)で、高さ11m、コンクリートボリューム548・7立方m。基礎は場所打ち杭φ2000㎜、延長11・5mを3本と同内径の延長9・5mを3本で行う。P1は張り出し式橋脚で、高さ14m、コンクリートボリューム456・1立方mの規模。基礎は場所打ち杭φ2000㎜、延長15mを9本施工する。A2は逆T式橋台で、高さ11m、コンクリートボリューム761・4立方mの規模。基礎は場所打ち杭φ2000㎜、延長17mを4本で行う。設計は長大が担当した。
【吾妻東BP2期・新巻1号函渠ほか工事】
新巻地内で行う函渠工と地盤改良工、補強土壁工を11月公告予定。新巻1号函渠は延長41・2mで、内空断面は高さ6・1m、幅員5・5m。コンクリートボリュームは902・4立方mとなる。補強土壁工は延長99・5m、面積543・6㎡で施工予定。設計については、函渠が大日本ダイヤコンサルタント(東京都千代田区)、地盤改良と補強土壁はサンコーコンサルタント(東京都江東区)が担当した。
【吾妻東BP2期・中郷橋下部工】
小泉地内で行う中郷橋下部工事は9月公告予定。A1は逆T式橋台で、高さ12m、コンクリートボリューム529・2立方mの規模。基礎は場所打ち杭φ1500㎜、延長8・5mを9本施工する。P1は張り出し式橋脚で高さ14・1m、コンクリートボリューム715・4立方m、場所打ち杭φ1500㎜、延長11mを15本施工する。P2も張り出し式で、高さ17・7m、コンクリートボリューム615・5立方m。場所打ち杭φ1500㎜、延長12・5mを12本施工する。設計は三井共同建設コンサルタント(東京都品川区)が担当。
【吾妻東BP2期・泉沢大橋1号橋上部工事】
新巻地内から泉沢地内に跨る泉沢大橋の1号橋上部工事を10月に公告する予定。1号橋上部工は鋼4径間連続少数鈑桁橋で、延長191m、全幅員11・5m、有効幅員10・5m、加工鋼重は627・2t、総重量は644tとなる。設計は三井共同建設コンサルタントが担当。
【吾妻東BP・川戸・原町IC改良工事】
川戸地内でIC改良工事として道路改良工一式と函渠工1基、補強土壁工を行う。公告は8月予定。函渠は延長15m、内空断面は高さ5・7m、幅員10・5m、コンクリートボリュームは627・5立方mとなる。補強土壁は延長191・7m、面積750・4㎡で行う。設計は全て大日本ダイヤコンサルタントが担当した。