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群馬県前橋市

前橋市が農集排統合へ管渠設計

2025/07/01 群馬建設新聞


前橋市は集落排水施設の統合に向け、2件の統合管設計の委託を予定している。新屋地区と稲里地区の統合で1件、荒砥北部と城南住宅団地で1件の内訳で、早ければ月内にも業務を委託する。委託方法については、2件とも検討を進めているところ。

新屋地区集落排水処理施設(粕川町深津1764-1)と稲里地区集落排水処理施設(粕川町新屋110)の統合は新屋地区の施設へ稲里地区の施設を統合するかたちとなる。本年度に設計を作成し、2026年度に工事を実施。27年度の供用開始を目指している。

統合先となる新屋地区集落排水処理施設は、処理対象人口2180人で、1日の処理能力が589立方m。処理方式は回分式活性汚泥方式。01年に供用を開始した。

稲里地区集落排水処理施設は処理対象人口が950人となっており、1日の処理能力が257立方m。処理方式は流量調整、嫌気性ろ床および接触ばっ気を組み合わせた方式となる。1997年に供用開始した。

2地区は隣接した区域となっており、施設や設備の更新時期、人口減少などの社会情勢の変化を受けて統合を計画。新屋地区へ処理を統合することした。

統合にあたっては統合接続管の布設を予定しており、新屋地区の施設の増強などについては行わないとしている。接続管の延長は400m程度を想定。管種や口径などについては設計の中で詰める。統合が完了した後に空き施設となる稲里の施設については、これから活用方法を検討を進める。

荒砥北部地区集落排水処理施設(二之宮町88)と城南住宅団地排水処理施設との統合は荒砥北部地区の施設が統合先となる。

荒砥北部の施設は対象人口が6030人、処理能力は1日1629立方mとなる。処理方式はオキシデーションディッチ方式。2009年に供用を開始した。新屋および稲里と同様に接続管の布設を計画。管路の延長や管径、管種など詳細は設計の中で判断する。

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