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「千葉県愛」で対談が実現/半島インフラ遅れで共有/見坂職域代表候補と石井建産連会長

2025/07/02 日刊建設タイムズ

 建設産業界の職域代表として今夏の第27回参議院議員通常選挙での初当選を目指す見坂茂範氏(自由民主党公認候補(比例区)、元・国土交通省近畿地方整備局長)と、千葉県建設産業団体連合会(県建産連)の石井良典会長((一社)千葉県建設業協会会長)との対談が、東京都内の経団連会館で実現した。柏市在住の見坂職域代表候補は「千葉県民で柏市民であることから『千葉県愛は強い』と自負している」と断言した一方で、それゆえに、県内のインフラ整備の現状に対しては「はっきり言って遅れている」との苦言を呈した。昨年元旦に発生した能登半島地震に鑑みて「半島部のインフラというものが、いざという災害時に極めて重要になってくる」とし、平時からの経済活性化の観点からも「もっとスピード感を持ってインフラ整備を行わなければならない」と強く訴えた。


 対談では、①千葉県におけるインフラ整備の課題②「建設産業を元気に」「若者に魅力ある産業に」するための具体的な考え③千葉県に対する思い入れと千葉県の将来④(両氏に課せられた)それぞれの使命と役割の認識――などについて、意見を交わしながら話が進んだ。


 何のためと効果とやりがいのPRも


 このうち「建設産業を元気に」「若者に魅力ある産業に」するための具体的な考えとして石井会長は、特に難工事だった外郭環状自動車道路(外環)について、首都国道事務所が制作したプロモーションビデオ(PV)に言及し「我々土木屋にとっては『国土交通省史上最高』とも言える素晴らしい内容だった」と絶賛。

 これらのPVを活用して、さらにアピールすることで「世間一般の人々が直接、目で見て耳で聴くという作業が普通になり、我々建設産業に対する人々の理解が変わると思う」と強調した。

 その一方で、子どもを持つ親世代に対しては「我々の仕事をもっと理解していただかないと『いざ就職』という時に、建設産業を選んでもらえないと危惧している」との危機感をにじませた。

 これらに対して、見坂・建設産業職域代表候補は「石井会長の話のように『PR』である」と同調したうえで「その事業は『何のために行っているのか』『どういった効果があるのか』『そのために建設業の人たちが働いている』『千葉県民の生活を守っている』『それだけやりがいのある仕事である』といったPR動画を作れば、若い人たちへのPRに繋がる」と指摘。その他の事業においても「上手くPR動画にして、高校生や若い人たちに観てもらうことが必要だ」との考えを示した。


 様々な事業を動画 生徒学生に観せる


 改めて、石井会長は「是非とも、(PR動画を制作して)アピールする機会を与えていただけるのであれば、我々建設産業界で協力させてもらいたい」との意向を示すとともに「高校や大学で土木を学んでいる生徒や学生たちに、それらの『場面や状況を直視してもらう機会』をつくりたい」と言明した。

 それに関連することとして、石井会長は見坂・職域代表候補に対し「就労・担い手も含めて『建設産業を元気にする』、あるいは、若者たちに『建設産業をやりたいという意識づけ』をするための考えがあればお聞きしたい」と質問。


 仕事確保で給料増 選んでもらう流れ


 見坂・職域代表候補は、建設産業における担い手不足の現状に対して「とにかく私は『建設産業で働くすべての人たちの給料を上げていかなければならない』と考えている」と強調。建設産業は受注産業であることから「そのためには仕事の量の確保が必要である。仕事を受注しないことには、給料を上げることができない」とし「仕事の量を確保して給料を上げ、若い人たちに建設産業を選んでもらうという流れをつくらねば」との考えを示した。

 房総半島に対しては「正直に申し上げてまだまだインフラ整備が遅れており、失礼な言い方になるが『取り残されている』と言える」と手厳しい一方で、見坂・職域代表候補は「(房総半島は)自然豊かなところでもあることから、さらなる観光振興のポテンシャルが大きい」との期待を寄せた。

 それらを象徴するかのように「私個人的には、房総半島はとても好きな場所であり、東京の中心部に住んでいる方でも、これから房総半島に移住される方がもっと増えてもらいたい」と熱く語るとともに、そのためには「アクセス道路などのインフラ整備をさらに進めていくことも必要だ」との見解を示した。


 職域代表の務めは丁寧に課題を解決


 県内10団体で構成する千葉県建設産業団体連合会から「推薦状」を受けたことに対して、見坂職域代表候補は「建設産業というのは、各産業や各分野において抱えている課題や諸事情が違うことから、一括りにはできない」と言明。

 自身が全国行脚をしながら、各県の建設産業団体の意見を聞いたうえで導き出した回答で「それぞれに置かれている事情が違うし、元請けとなる建設業とも違う業態となる」と指摘。

 それらを踏まえて、見坂職域代表候補は「そういった産業分野ごとの細かな課題に応じて、それを一つひとつ丁寧に対処していく、課題を解決していくことが、まさに建設産業の職域を代表する私の仕事だ」と断言。

 さらに「私は建設業のみではなく『建設産業全体の代表』であるので、まさに建産連に加盟されている団体の、それぞれの団体の諸事情に応じた丁寧な対応、個別の対応が求められている」との認識を示した。

 改めて「建設産業の職域代表」について、見坂職域代表候補は「代々の先生方がその時々の課題に応じて『建設産業を良くしたい』という思いで務めてきた伝統あるポストである」と指摘。「私自身も、先輩方がやってきたことをしっかりと踏まえつつ、これからの『担い手不足対策』などの直面する課題に対して、建設産業の職域代表として立ち向かい、スピード感を持って一つひとつ丁寧に解決していかねばならない」との決意を新たにした。


 職域と満足と納得 負託に応えていく


 これらを受けて、石井・建産連会長は「(見坂職域代表候補の)琴線に触れるようなあたたかい気持ちを、長きにわたり継続していくには、お互いに職域の中で、満足と納得のいくかたちをとり、その負託に応えていきたい」と述べ、対談を結んだ。


 石井良典・千葉県建設産業団体連合会会長

 6月上旬に関東地方整備局で、今後の担い手の確保等についての会議があった。我々が今一番直面しているのは「国土強靭化の予算の確保」である。それにも増して、我々が困り果てていることは「担い手不足」であり、エンジニアや労務者など、直接手を下してくれる方々の不足である。

 担い手の絶対人数が少ないということで、1998年頃から減り始めていることは、見坂職域代表候補の資料を拝見して分かっていることである。しかし、それに対する「決定打」というものが中々見出せないという現状を鑑みながら、骨子はまた別のところにある。

 見坂職域代表候補が昨年6月に、国政に打って出ようとされた当時のことを考えると、今後は千葉県も含めて、インフラ整備が一番大きな課題だと思う。

 神奈川・埼玉・千葉の3県の中で考えると、政治家の方々には何十年も前から「千葉はポテンシャルが高い県である」と言われている。しかし何故か、今一歩近づくことができていない。

 個人的な思いとしては、やはりインフラの整備、特に「道路網の整備が大変立ち遅れてしまっているのではないか」と強く感じている。

 ここ数年は、成田国際空港の機能強化と相まって、国土交通省による高規格道路整備を進めており、やっと骨子が出来上がってきたという思いがする。

 東関東自動車道の延伸をはじめ、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)と外郭環状自動車道路(外環)。中でも、外環は特に難工事だったが、首都国道事務所に頑張って頂いた結果として、ものの見事に開通することができた。

 我々土木屋にとっては「国土交通省史上最高」とも言える(外環の)素晴らしいプロモーションビデオ(PV)もつくって頂いた。同時に「(外環を)もっともっとアピールする方法があったのではないか」と感じた。

 これらのPVを活用し、さらにアピールをできれば、世間一般の人々が直接、目で見て耳で聴くという作業が普通になることで、我々建設産業に対する人々の理解が変わると思う。

 子どもを持つ親世代に対して、我々の仕事をもっと理解をして頂かないと、今後「いざ就職」という時に、建設産業を選んでもらえないのではないかと危惧している。

 その中で今回、見坂職域代表候補が全国区に立候補を表明された。選挙まで「秒読みの段階」になったと思われるが、千葉県におけるインフラ整備の課題についてお聞かせいただければありがたい。


 高いポテンシャル 遅れインフラ整備


 見坂茂範・建設産業職域代表候補

 千葉県は面積が広いことと、半島部を抱えていることもあり、はっきり申し上げて「千葉県のインフラ整備は遅れている」と思う。

 石井会長の話の通り、ある意味で圏央道から内側は、外環、北千葉道路などの整備により、だいぶ基盤が整ってきていると感じる。

 その一方で「圏央道から外側」については、他地域に比べて「少し取り残されている」と感じる。やはり、能登半島地震の時に顕著になった通り、半島部のインフラというものが、いざという災害時に極めて重要になってくる。

 千葉の房総半島のような大きな半島は、ある意味で「災害時の復旧復興支援」の役割もあり、平時からの経済の活性化という観点からも「もっとスピード感を持ってインフラ整備を行わなければならない」と、私自身は思っている。

 そういった意味では、私もこれまで国土交通省で仕事をしてきた立場から、大変申し訳ないと思うが、やはり(改めて)はっきり申し上げると「首都圏の1都3県の中でも、特に千葉県の房総地域のインフラ整備が遅れている」との印象を持っている。


 一宮川を例とするスピード感が課題


 石井会長

 6月5日に、千葉県中部でこれまで何度も水害を起こしている「一宮川」の視察に行ってきた。建産連の会長に就任してからの悲願であり、やっと実現できた。県一宮川改修事務所の所長らの案内により、しっかりと拝見させていただいた。

 過去4回の氾濫が起きて、延べ1万4000世帯以上が床上浸水をされていることからも、その都度相当数、マスコミでも報道された訳である。2029年度(令和11年度)まで継続的に改修事業が行われ、現在では第3調整池の整備を進めているとのことである。

 加えて、河道断面も確保するということで、法勾配をきつくするなど、ギリギリのせめぎ合いの中で「何とか河道断面を大きくしよう」という苦労が如実に表れていたとともに、橋梁の新たな架け換え等も順調に進んでいる話を聞くことができた。

 一方で「何故、今頃」と思うとともに「スピード感がない」と感じている。橋梁架け換え工事等もあることから、個人的には工事の進捗状況をビジュアル化して、(前述の外環のように)PVに撮って記録に残したり、各学校の高校生や大学生に来てもらい、現状を見ることで「土木事業というものは、これだけ国民生活にとって大切なものである」ということのアピールが大事だと考えている。

 是非とも、アピールする機会を与えていただけるのであれば、我々建設産業界に協力させてもらいたい。それにより今、高校や大学で土木を学んでいる生徒や学生たちに、それらの「場面や状況を直視してもらう機会」をつくりたいと思う。


 成田空港の一方で 半島性からの脱却


 どうしても成田国際空港の機能強化がクローズアップされがちだが、それは一つの方向性として必要である一方で、千葉県には「半島性からの脱却」という大きなお題目がある。

 そのためには、是非とも一宮川からスタートし、長生グリーンラインが太平洋側まで延伸となったら、外房地域の工事は直轄事業としてお願いできればと考えている。

 10年先か20年先になるかは分からないが、少なくとも私が(建産連の)会長でいる限りは声に上げていきたい。それは私の夢でもある。それらについても是非、見坂職域代表候補に後ろ盾をいただければありがたい。

 それに関連することだが、就労・担い手も含めて「建設産業を元気にする」、あるいは、若者たちに「建設産業をやりたいという意識づけ」をするために、見坂職域代表候補から考えがあればお聞きしたい。


 これからは県管理 中小河川改修に目


 見坂・職域代表候補

 先ほど担い手不足の話があったが、とにかく私は「建設産業で働くすべての人たちの給料を上げていかなければならない」と考えている。高校生などに話を聞くと「給料を多くもらえる産業を職業選択として選びたい」という声が多い。

 「給料を上げるにはどうすればよいか」となると、建設産業は受注産業であることから、そのためには仕事の量の確保が必要である。仕事を受注しないことには、給料を上げることができない。「仕事の量を確保して給料を上げ、若い人たちに建設産業を選んでもらう」という流れをつくらねばと思う。

 もう一つは、石井会長の話にもあったようにPRである。一宮川の例があったが、一宮川の河川改修ならば、その事業は「何のために行っているのか」「どういった効果があるのか」などを上手くPR動画にして、高校生や若い人たちに観てもらうことが必要だと思う。

 利根川や江戸川のような大きな河川の改修工事は完了しているが、これからは「県管理の中小河川の改修」が大事となる。私も、福岡県の土木部長をした経験からよく分かるが、今はむしろ、中小河川の氾濫が多い。それらの堤防や河川の断面を拡げたり、あるいは浚渫を行うことで効果がでる。

 繰り返しとなるが「それらを何のために行っているのか」「そのために建設業の人たちが働いている」「千葉県民の生活を守っている」「それだけやりがいのある仕事である」といったPR動画を作れば、若い人たちへのPRにも繋がると思う。


 石井会長

 私もまさに同感である。平常時で災害のない時に、そういった場面や機会を設ける活動をさらに行うことができればと思う。

 ところで、見坂・職域代表候補は「千葉県在住」だとお聞きするが、千葉県の西側は人口がどんどん増える一方で、東側は少し寂しい状況にある。それらを含めた「千葉県の将来像」、あるいは将来に向けた展望などを聞かせていただきたい。


 バランス良く整備 ポテンシャル活性


 見坂・職域代表候補

 石井会長のご指摘の通り、私は千葉県民で柏市民であることから「千葉県愛は強い」と自負している。改めて、千葉県はポテンシャルが高いと思う。県の北西部は東京のいわゆるベッドタウンであり、ベイエリアの湾岸部分はまだまだ発展する余地がある。

 そのためにも、湾岸部分ならば「第二湾岸道路」(新湾岸道路)である。現状では、交通容量的にもパンクしていることから、湾岸部は湾岸部なりの、さらに容量を増やすためのインフラや道路整備などが必要である。

 一方、東(南)にあたる房総半島は、正直に申し上げてまだまだインフラ整備が遅れており、失礼な言い方になるが「取り残されている」といえる。房総半島は自然豊かなところでもあり、さらなる観光振興のポテンシャルが大きい。

 私個人的には、房総半島はとても好きな場所であり、東京の中心部に住んでいる方も、これから房総半島に移住される方がもっと増えてもらいたいと思っている。そのためには、アクセス道路をさらに整備し、前述の河川の氾濫を未然に防ぐようなインフラ整備を進めていくことも必要だと思う。

 北西部は、いわゆるベイエリア、都市部なりのインフラ整備、太平洋側のエリアの房総半島では立ち遅れているインフラ整備と、双方の整備をバランス良く進めていく必要があり、それができて初めて「千葉のポテンシャルが最大限に活かせるようになる」と考えている。

 いずれにしても、千葉県はまだまだ発展する余地がある、ポテンシャルの高い県だと思うので、そのためにはインフラ整備とそれに伴う投資も必要であり、アクセス道路の整備も必要。予算はかかるが、千葉県だけの予算ではできないので、国からの補助金を活用しながら進めてほしい。


 建産連から推薦状


 石井会長

 県内10団体で構成する千葉県建設産業団体連合会からは、見坂職域代表候補に対して推薦状をお渡ししたが、建産連には建設業をはじめとするすべての業種が集まっている。全国建産連の会長に話を聞くと「より細かいところまで事案が上がってくるので、職人たちが『これで困っている』ということがわかる。自分としては、手に取るようにわかる事案が多い」という。見坂職域代表候補も同じ考え方を持っているとお伺いしたが。


 一括りにできない 細かく丁寧な対処


 見坂・職域代表候補

 建設産業というのは「一括り」にはできないと思う。各産業や各分野において抱えている課題や諸事情が違う。例えば、電気設備関係であれば、民間の仕事を含めて、仕事はたくさんあるが「現場で働く職人が足りないので、仕事を受けたくても受けられない」という状況にある。

 一方で造園などは、そもそも仕事の発注量自体がかなり減っているので「仕事量が圧倒的に少ない」となり、同じ建設産業でも一括りにはできない。

 私も全国を回りながら、各県の建設産業団体の色々な意見を聞いているが、それぞれに置かれている事情が違うし、元請けとなる建設業とも違う業態となる。そういった細かな課題、産業分野ごとの細かな課題に応じて、それを一つひとつ丁寧に対処していく、課題を解決していくことが、まさに建設産業の職域を代表する私の仕事だと思っている。

 日頃から申し上げているが、私は建設業のみではなく「建設産業全体の代表」であるので、まさに建産連に加盟されている団体の、それぞれの団体の諸事情に応じた丁寧な対応、個別の対応というのが求められていると、私自身も自負している。


 石井会長

 見坂職域代表候補はいつも、我々と同じ目線で話をしてくれるとともに、考え方も「我々と非常に近しい視点と視線で話しかけてくれている」と感じる。そういった方が今回、職域代表として立候補されるということは、大変失礼な言い方になるが、私どもとしても、それ相当に応援のしがいがある。


 足立代表の無念と意思を引き継いで


 石井会長

 現・建設産業職域代表の佐藤信秋参議院議員がこの7月での引退を表明されたことに加えて、昨年の暮れに建設産業職域代表の足立敏之参議院議員が逝去されたことは、誠に残念至極でならない。私どもにおいても「これが運命のいたずらと言うのか」ということで、年の瀬とはいえ、業界に衝撃が走った。見坂職域代表候補にとっては、近しい間柄とお聞きするが。


 見坂・職域代表候補

 足立先生においては、私が昨年6月に(次期参院選で)立候補予定者になると決まってから、本当に自分事のように、私が全国を回る時も一緒に同行していただいた。自身の支援者に対しても「見坂はいい奴なので、とにかくよろしく」ということを一生懸命に言ってくださった。

 さらに、私に対しては「見事に当選した暁には、二人三脚で一緒に頑張ろう」と、昨年末まで一緒に走り回っていただいたことから、12月27日に訃報を聞いた時に私は、あまりのショックで立ち直れなかった。

 しかし、年明けからは「足立先生の意思も引き継いで、足立先生がやりたかったことも含めて、私自身がやらなければ」という思いに駆られるようになった。

 私は佐藤信秋先生からバトンを引き継ぐことになるが、足立先生が残りの任期3年でやりたかったことを、私自身がしっかりと意思を引き継いでやっていかねばならない。「(佐藤先生と足立先生の)2人分の仕事を一人でやらなければいけない」と、私自身も改めて決意を強くしたところである。


 普段から安定的に仕事がある状況を


 「建設産業の職域代表」というのは、代々の先生方がその時々の課題に応じて「建設産業を良くしたい」という思いで務めてきた伝統あるポストである。

 私自身も、先輩方がやってきたことをしっかりと踏まえつつ、これからの「担い手不足対策」などの直面する課題に対して、建設産業の職域代表として立ち向かい、スピード感を持って一つひとつ丁寧に解決していかねばならないと思っている。

 今の状況が5年、10年と放置されていると「千葉県の建設業界は大変なことになってしまうのでは」という危機感も抱いている。そのためには、改めてスピード感を持って対処するとともに、インフラ整備もやらなければいけない。その時に「担い手となる建設産業のみなさんが足りない」では話にならない。

 千葉県内には、やらなければならないことが沢山ある。その担い手となる、建設産業で働くみなさん方の会社経営がしっかりと行うことができて、例えば、房総沖地震や首都直下地震が起きた時の「いざという際に活躍して頂く」ためにも、経営体力を付けてもらう。そのためには「普段から安定的に仕事がある状況をつくる」ことだと考えている。

 特に房総半島地域は、公共事業に頼る部分が大きい。これには国土強靭化予算も活用しながら、国の予算を取ってくる。国の直轄工事がないところでも、国の補助を使いながら県として行わなければならないことも沢山ある。

 そのことからも、千葉県とも連携しながら、千葉県内のインフラ整備を進めて行かねばならないと私自身も思っている。

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