千曲市は屋代スマートIC周辺の交通拠点整備について、基本計画案をまとめた。概算事業費は約6~7億円を見込んでおり、2026年度から用地測量に着手し、31年度の供用開始を目指す。
交通拠点に整備する機能は①高速バスの乗降・待合機能②交通拠点のアクセス機能③休憩・交流拠点―。拠点に設ける交通施設の規模は高速バスが2バース、市内路線バスが1バース、タクシーが乗降1バース、待機2バース、送迎車両の停車スペースが2~3台、自転車駐車場・シェアサイクルなどのポートが複数台、駐車場が小型車約50台、大型車2台を想定。また、駐車場台数に応じたトイレの規模は男子トイレ、女子トイレ、多目的トイレ合わせて161.2㎡で設定した。今後、施設内の活用方法等に応じて、検討を深めていく。
施設配置計画は屋代SICとの位置関係を重視し、高速バス停や一般駐車場を道路側に配置する。高速バスや路線バス等の交通機能は、安全面および運用面から動線を分離させる方針とする一方、施設や広場空間を確保するために柔軟に配置することも検討する。施設配置については、高速バスや路線バスなどの公共交通と送迎や施設利用の一般車両の動線を分離すること、大型車両の駐車スペースを確保することを踏まえて①交通重視案②バランス案③休憩・交流重視案の3案を提示。類似事例などを参考に、交通施設及び休憩・交流施設の概算工事費は交通重視案が6億3900万円、バランス案が6億3600万円、休憩・交流重視案が6億5300万円を試算。配置や施設計画によって変動するが、6~7億円程度となる見込みだ。
想定される事業手法は、自治体直営、公設+指定管理、PFI方式、DBO方式、PFI(BTO)方式、定期借地権方式。今後、民間事業者との意見交換や関係機関との協議を踏まえ、適切な事業手法を検討する。本計画案の事業スケジュールは、26年度に用地測量および用地交渉、事業化検討サウンディング調査等を行い、27~28年度に事業者公募を行い、31年度の供用開始を目指す。