県矢板土木事務所は、矢板市の都市計画道路3・4・10号駅前通り(一般県道矢板停車場線・大田原矢板線)900mの改善で、渋滞ポイント2交差点の予備設計を今夏にも発注する。交通解析の結果を予備設計に反映。歩道幅員や滞留長を確保しバリアフリー化を検討。中心市街地にふさわしい防災対策や円滑な交通流を実現していくため、改善に伴う影響範囲を調査する。
2交差点は駅前通りに国道461号が交差する扇町交差点と北側で近接する扇町北交差点。
矢板土木は市と継続して勉強会を実施。駅前通りを核に街路事業の導入を想定。2カ所の交差点改善と併せ、中心市街地のまちづくり手法を検討していく見通し。
矢板土木では2024年度に駅前通りに加え、交差する国道461号を含む平面図化業務を格和測量設計に委託。駅前通りを軸に2交差点の交通解析業務はシー・アイ・エスが担当。
市は公図が混乱している中心市街地を対象に地籍調査を進めてきた。矢板那須線旧道と461号が交差する本町交差点から461号沿いに地籍調査を推進。24年度から3カ年計画で扇町地区の地籍調査に着手。本町と扇町との交差点間は約650m。扇町地区の着手により市街地の調査が一段落する。地籍調査業務は玉川測量設計が担当。
駅前通りはJR矢板駅西口から扇町交差点を経て、北側で近接する扇町北交差点から東進する。都市計画決定幅員は16m。
扇町交差点は南の矢板停車場線と北の大田原矢板線が国道461号と交差。近接する扇町北交差点間の幅員は10~11m。右折レーンが不十分で両側は狭あいなマウントアップ歩道。
24年8月に駅前通りを対象としたとちぎの道現場検証を実施。地元からは通勤時間帯の通行量が多く、車両が交差点内で止まってしまうことも散見されると指摘。
歩道が狭く雨天時に傘をさすとすれ違うことが困難。自転車が歩行者を追い越す際には車道に飛び出し、自動車との接触の危険性を指摘した。
課題では交通渋滞を解消するための整備の必要性や自転車・歩行者の通行空間を確保する要望が挙がった。