軽井沢町が進める庁舎改築周辺整備事業で、新庁舎の移転先となる用地の工作物等撤去および整備工事を今月中にも指名通知する。町の当初予算には物件移転先の工作物撤去および整地工事費2000万円を計上している。
撤去する工作物は植栽をはじめ、縁石や浸透桝など。整地面積は約800㎡。工期は約6カ月を見込む。
また、6月定例会で承認された補正予算(第3号)に盛り込んだ事業用地測量調査委託と地質調査委託についても、近く指名競争入札で発注する予定。なお、事業費には測量調査委託費に1700万円、同地質調査委託費に2300万円を盛り込んでいる。
同事業は現在、山下設計・三浦慎建築設計室JVが基本設計を進めている。基本計画では、敷地面積は約3万5800㎡(民有地を含む)。総事業費は約120~125億円で、主な内訳は建設工事費72億円(延べ床面積9000㎡想定で、1㎡当たりの建築単価を80万円に設定)、ZEB化太陽光発電設備工事費0~5億円、外構工事費16億5000万円、既存施設解体費3億2000万円、基本設計費2億5000万円、実施設計費4億8000万円、監理委託費2億7000万円、地質調査費2000万円、測量調査費2000万円など。
■鶴溜線道路改良は31日開札
また、関連事業で6月20日に公告した「令和7年度町単町道鶴溜線道路改良無電柱化工事」は今月31日に開札を行う。入札書の提出は29日まで受け付けており、入札参加資格は土木一式Aまたは特Aランクで、町内に本店、支店、営業所を有することなど。
工事概要は道路改良工:L271.3m、W5.5(9.25)m 、U型自由勾配側溝300×300~700L269m、自由勾配側溝300×300~700L269m、アスファルト舗装(車道)A2100㎡、電線共同溝工:埋設管路L1878m、特殊部、開閉器・変圧器塔特殊部N8基、低圧用分岐桝N4基。工期は2027年3月26日まで。設計は建設技術センターが担当した。
同事業全体の整備手順は、25年度に新施設の基本設計や敷地周辺整備として町道鶴溜線の拡幅工事、26年度から実施設計や老人福祉センターなど敷地内にある施設の解体工事、27年度後半から約2カ年で建設工事を行い、30年度に現庁舎と中央公民館の解体工事を行う。