浦安市は舞浜ポンプ場について、供用開始から30年以上が経過し、耐震性能が不足していることから、稼働を継続しながら建て替えを行う。2026年9月以降に実施設計を公告し、27年秋以降に着工する予定だ。4日に「舞浜ポンプ場基本設計業務委託」の公募型プロポーザルを公告した。委託期間は26年8月31日まで。委託上限額は8316万円。
プロポーザルにおいては、14日に現場見学会を実施し、18日から8月6日まで参加申込書と企画提案書の提出を受け付け、13日に第1次審査結果を通知。21日にヒアリング審査を実施し、9月上旬に審査結果を公表する。
業務内容は▽基本条件の確認▽施設設計▽水位関係の検討▽施工方式の検討▽近接施設(洞道・調整所)への影響検討▽管理制御方式の検討▽維持管理体制の検討▽施工方式の比較検討▽概算工事費の検討▽事業スケジュール案の作成――など。
舞浜ポンプ場は、舞浜2―39―1に所在する分流式汚水中継ポンプ場。敷地面積は約2900㎡。1989年に竣工した。1分当たりの揚水能力は33・3m3。計画汚水量は28・86m3。舞浜地区全域、千鳥地区全域、鉄鋼通り地区の一部汚水を対象として、国道357号に添架された圧送管を通して見明川を横断させるための施設として運用されている。
2017年度に実施した耐震診断の結果、施設全体の耐震性能が不足しており、大深度における基礎の補強が困難であることや、老朽化が進んでいることから建て替えを行う。
設計に当たっては、建設予定地周辺に東京電力パワーグリッドが所管する洞道と調整所があることから、施設に変位が生じない工法の選定と影響の検討を行い、同社との近接協議で合意を得る必要がある。また、建て替えにより排水能力が変わることで発生する圧送管や流入渠に対する影響への考慮を求めている。
舞浜ポンプ場既設管理棟解体工事は、尾頭建設が11月28日までの工期で請け負っている。
舞浜ポンプ場の建て替えに合わせて、ポンプ場敷地内北東角地の約544㎡で(仮称)舞浜地区公民館の建設を進めている。施設概要はRC造3階建て、延べ床面積約1088㎡。予定工期は26年1月から27年3月まで。