記事

事業者
茨城県鉾田市

旭地区4校で方針/学校跡地の利活用計画

2025/07/05 日本工業経済新聞(茨城版)

 学校跡地利活用計画の改定を進める鉾田市は、第2回改定版(素案)を公表した。主な改定点として、2026年3月に閉校予定の旭地区4校について、方向性を提示。いずれも公共的・公益的事業または事業提案型一般公募を行う方針とした。旭西小では市事業についても視野に入れる。また、現行計画に盛り込んでいた(仮称)地域活動館に関する記述を削除。方針検討中としていた鉾田小については、行政利用を中心に更なる検討を重ねていく。

 旭地区では26年4月の旭小開校により、旭東小、旭南小、旭西小および旭北小が閉校となる。今回の改定において、4校の利活用方針を「公共的・公益的事業または事業提案型一般公募」と定めた。旭西小に関しては市事業も視野に入れている。各校の基本的な方向性として▽旭東小=教育関連施設、農業施設など▽旭南小=農業施設、高齢者福祉施設など▽旭西小=農業施設、住宅地など▽旭北小=体験型学習施設、観光施設、高齢者福祉施設など-を優先。

 旧舟木小、旧諏訪小および旧白鳥西小は、現行の計画において体育館を(仮称)地域活動館として活用する方針を示していたが、これを転換。旧舟木小および旧諏訪小は市事業を含め、住宅地等としての活用を進める。旧白鳥西小については生涯学習施設や高齢者福祉施設、観光施設などによる経済活性化に活用する方針だ。

 (仮称)鉾田市民交流館の整備計画が白紙となった鉾田小に関しては、行政利用を中心に今後の方針を再検討する。借地(A7238㎡)については方針決定後、地権者と協議の上で整理したい考え。

 基本的な方針としてその他、旧当間小ではオフィス、健康増進施設、高齢者福祉施設、住宅地などを検討する。旧新宮小については市有地の道路部分を活用し、残地の売却を目指す。旧大竹小では借地返還後、研修施設やスポーツ施設を優先的に誘致していく。

 計画改定に当たり、30日までパブリックコメントを実施中。また、5施設(旧大和田小、旧串挽小、旧上島東小、旧上島西小、旧白鳥東小)を対象とした事業提案型一般公募を実施している。公募の受け付けは31日まで。問い合わせはまちづくり推進課プロジェクト推進係(鉾田1444-1、直通電話0291-36-7154)へ。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら