館林市は、木戸町と日向町をつなぐ新江川橋の架設事業の一貫で周辺道路の新設工事を計画している。木戸町地内で新橋のアプローチ道路整備に向けた測量設計業務を委託し、日向地内側では道路改良工事を行う。それぞれ9月までに条件付き一般競争入札により公告する。当初予算では、測量設計委託料1531万2000円を計上した。
既設の江川橋は赤城神社(木戸町522)の南側を通る市道2級6号線の橋梁で多々良川を渡している。橋長12・1m、有効幅員3・2mの規模となり、1939年に竣工した。経年劣化が進んでいることから安全面を考慮し、南側へ300mほど進んだ森の木排水機場付近へ新橋を架ける。
日向町地内から市道8505号線建設工事を進めており、新橋を通して木戸町地内側で県道足利館林線まで繋がるアクセス道路の建設を計画する。木戸町側では農地が広がっており、ほ場整備として農道の拡幅などをする。現道幅員2・5m程度を5mへ整備する。委託する業務では1・83ha区間を対象に用地測量し、延長100m程度で道路の詳細設計を詰めていく。住民説明などを行い、同意が得られれば事業を進めていく。
また、日向町地内で築造を進めている市道8505号線では、2024年度に早川産業(館林市)が地盤改良や上層路盤工まで施工しており、本年度はその続きとなる舗装工事などを行う。施工延長は850m以内を想定している。
新橋の建設工事は国土交通省渡良瀬川河川事務所が担当する。橋長76m、全幅員9・7m(有効幅員8・5m)の鋼2径間連続合成I桁橋の規模。橋梁の詳細設計は橋梁コンサルタント(東京都中央区)が手掛けた。下部工建設工事が公告済みで、P1橋脚の建設工事が7月9日、A2工事を8月20日に開札する。