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茨城県日立市

久慈大橋で下部工着手/幹線道路事業の進捗示す

2025/07/08 日本工業経済新聞(茨城版)

 日立市周辺で進む幹線道路整備事業をまとめた。国が整備する国道6号大和田拡幅では本年度、事業費11億9600万円を充て、調査設計や用地買収、改良工に着手。4車線化に向け着実に進捗を図る。国道6号日立バイパスⅡ期では、調査設計や用地買収、環境整備工事を実施。県事業の国道245号久慈大橋では、4車線化拡幅へて下部工(橋脚1基)の整備に着手する。国道245号日立港区北拡幅では、大みか町地内で道路改良工事を行う計画。日立市議会の幹線道路整備促進特別委員会にて各路線の進捗状況が示された。

【国道6号大和田拡幅】

 神田町から大みか町までの延長3・3㎞で4車線化(幅員25・25m)を進める。25年度末の用地進捗率が約83%、事業進捗率は約68%となっている。全体事業費は211億円。25年度は事業費11億9600万円を充て、調査設計(2億5400万円)や用地買収(5億9200万円)、改良工(3億4600万円)を進めていく。

【国道6号日立バイパスⅡ期】

 国分町から旭町までの延長3・0㎞を結ぶ暫定2車線(幅員9・5m)を計画。全体事業費は240億円。25年度末時点の用地進捗率が約87%、事業進捗率は約20%となっている。

 本年度は、事業費5億3800万円を措置し、調査設計(2億5800万円)、会瀬地区などの用地買収(2億5200万円)、環境整備工事(2600万円)を実施する。

【国道245号久慈大橋】

 国道245号の4車線化拡幅に向け、久慈大橋の下部工1基の整備に着手。順調なら7月~9月ごろにも一般競争入札で公告し、12月定例議会での契約の承認を諮る。本年度予算では、2026年度~28年度の債務負担行為として限度額37億円を設定している。

 橋梁部366mでは、現橋下流部への拡幅を計画し、下部工は井筒式基礎により河川内の橋脚1基の整備を予定する。予備設計および詳細設計については、長大(東京都中央区)が担当している。

 全体事業費は100億円。25年度末の進捗率は8%となっている。

【国道245号日立港区北拡幅】

 久慈町から水木町までの延長1・88㎞で4車線化(幅員25m)を計画。道路改良工事(大みか町地内、L100m)の公告に向けて準備を進めている。全体事業費は67億円で25年度末の進捗率は67%。

 このほど、設置基準の改訂や関係機関との協議に伴い、消波ブロック(既存2トン型の上に3トン型追加)や補強土壁の施工量が増加したため、事業期間の2年延長(26年度→28年度)と事業費の増額(50億円→67億円)をすることとなった。事業費増額の内訳は消波ブロックが10億円で、取り付け市道が7億円。

 今後、用地買収を先行的に進めている起点側(南側)から、用地取得が完了した区間の工事を進めていく。

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