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栃木県日光土木事務所

日光土木 小来川文挾石那田線岩崎工区、西側拡幅区間の用地先行へ、武子川橋梁はPC15m

2025/07/08 栃木建設新聞

 県日光土木事務所は、一般県道小来川文挾石那田線岩崎工区で西側現道拡幅区間900mの用地を先行。東側バイパス部500mは1級河川武子川を渡河する新橋の橋長を15・1m(支間長14・4m)、上部形式にPC単純プレテンション方式中空床版橋に決めた。桁長が15mで斜角60度の斜橋。下部工は直接基礎逆T式橋台2基。岩崎工区は延長1800mの歩道設置と現道拡幅を基本に、武子川渡河部前後の市道との見通しが悪い交差点区間を南側にバイパスを新設する。

 岩崎工区は主要地方道宇都宮今市線交差部から北側。幅員が5~6mと狭く、車両のすれ違いが困難な箇所が点在。大型車の通行もあり、落合東小学校の通学路。児童や通過する車両の安全確保が求められてきた。

 道路線形は墓地や神社・仏閣を通過させないコントロールポイントとし、主屋は極力避けてルートを選定。新橋の架設位置は地域住民のアクセス性を考慮して武子川の南東に決めた。

 手岡工区から続く東は400mを現道拡幅。南東側に分岐して武子川を渡河し、現橋撤去後の旧道をバイパスに擦り付ける。バイパスは500m。

 整備幅員は10・25mで片側に2・5mの歩道を設置。車道は3m×2で路肩を1m、車道と歩道間は0・75mで計画した。主要地方道宇都宮今市線との交差点は、右折車線3mを確保した幅員13・25m。

 武子川左岸の市道との交差点は、幅員が狭いうえに県道が屈曲。武子川の右岸から現道の南に道路を新設し、緩やかなルートを設定した。武子川に架かる現在の上路橋は橋長10m程度。1961年に架設された。

 道路・橋梁の詳細設計はピーシーレールウェイコンサルタント、地質・土質調査をアーステックが担当。用地調査・測量は第一測工、クリエイトプランニング、日昌測量設計、ニッコーが担当している。

 小来川文挾石那田線は宇都宮市と落合、小来川地区を結ぶ。日光宇都宮道路篠井ICが開通し、交通量が増加傾向にある。

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