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群馬県安中土木事務所

安中土木事務所の主要事業示す

2025/07/09 群馬建設新聞


県安中土木事務所(箱田好則所長)は2025年度の主要事業を示した。西毛広域幹線道路高崎安中工区整備で、安中市下秋間地先に設置する鍛冶屋川橋上部工を12月ごろに条件付き一般競争入札で公告する。また、同工区では(仮称)市境トンネル工事も予定しており、1月ごろの一般競争入札公告を見込んでいる。このほか、磯部停車場上野尻線歩道整備事業や碓氷川河川整備事業などを進めていく。

鍛冶屋川橋は鍛冶屋川を跨ぐ橋長40m、有効幅員11・5mの鋼単純合成少数I桁橋で整備。鋼重が約99t。上部工はベントを設置せず、右岸側に設置するA1橋台の背面からクローラークレーンによる架設を想定している。3本のI桁に厚さ8㎜の底鋼板を約467㎡敷き、コンクリートを厚さ212㎜、114立方m流し込み、床版を仕上げる。

トンネル工事については高崎土木事務所と分割しての工事発注を見込んでおり、工事概要は現在、精査中。トンネルは高崎市下里見町から安中市下秋間を結ぶ延長632m、標準幅員10・75m(内訳:歩道2m+施設帯0・5m+路肩0・5m+車道3・25m×2+路肩0・5m+監査歩廊0・75m)、内空高約7mの規模。掘削方式はトンネル工(NATM)の機械掘削工法で実施する。掘削・支保工は延長約630・8mとし、うち掘削補助工法は長尺鋼管先受工を約82・4m区間、長尺鋼管鏡補強工を約18m区間で実施する。覆工コンクリート・防水工は延長約630・8m、インバート工を延長約632m、坑門工は起点側、終点側の2カ所で計画し、ともに延長約0・6mとなる。高崎安中工区は県道下里見安中線のバイパス整備で、高崎市下里見町地内の国道406号草津街道から安中市下秋間地内までを結ぶ3830m区間。うち、高崎土木事務所が整備を担当する区間は1950mで、残る1880m区間の整備は安中土木事務所が整備を担当する。幅員10・5mの2車線道路として整備を行う。

このほかの主な事業は次の通り。

【磯部停車場上野尻線(下磯部工区)歩道整備事業】

本年度は詳細設計および用地測量を進める。同工区は磯部公民館(磯部4-13-23)入口付近から東へ向かった約1200m区間が対象。現在、磯部小学校(磯部4-12-8)側にマウントアップタイプの歩道が整備されているが、現道の幅員は約8mで、歩道幅が狭い上に現道はカーブ区間が多く見通しが悪いことから、両側に2・5mで歩道を設置する。また、歩道設置に併せて道路線形の改良も行う。今後、用地買収に着手。その後、必要に応じて埋蔵文化財調査を行った後、工事着手を予定する。

【碓氷川河川整備事業】

湯ノ入橋の上部工床版工事に着手する。上部工床版工事は、このほど一般競争入札で公告した。今後、左岸のすり付け道路なども予定している。碓氷川に架設する同橋は橋長147・5m、幅員7・7mの鋼3径間連続合成鈑桁橋で整備する。桁はクレーンベント架設工法により架設、桁長146・9m、桁高958㎜~2600㎜のI桁(耐候性鋼材)は3本設置する。鋼重は約260t。長さ5・6mの横桁は4本架設する。桁の架設は角ベントを2基設置して行う。

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