吉岡町は、学校給食センター(南下1388-3)の建て替え事業について、10月以降の事業者選定に向けた募集開始の準備を進めている。設計・施工一括とするか、設計業務のみとするか、現在進めている事業手法調査によって判断する。
このほど、基本計画案を公表し、パブリックコメントを踏まえた決定事項を近く発表予定となっている。基本計画案では、建物規模は2階建てとし、延べ床面積2807・4㎡で、構造は未定。建物南側の前面にトラック搬入などの開口部を設けたコの字型を計画している。配食規模は2500食で、食物アレルギー対応は調理能力の4%に当たる100食を目標値としている。調理エリアの床および厨房機器はドライシステムとし、厨房機器の熱源は、ガス式と電気式の熱源併用方式を採用する。また、災害時の炊き出しなど、防災活動が実施可能な施設を目指す。
建設候補地は、北下地内にある明治小学校の北東側の民地で、面積は約4700㎡となっている。
さらに、施設に付随する機能として、ZEB Ready(省エネルギー率50%)取得を目指すこととし、再生可能エネルギーの導入として、太陽光発電を活用する計画となっている。
現在、事業手法の調査業務などを進めており、9月末までに成果をまとめる予定。2029年9月から給食提供の開始を目指している。
既存の給食センターは駒寄小学校(漆原1016)、明治小学校(北下433)および吉岡中学校(南下1383-2)の提供分を担当している。施設はS造2階建て、延べ床面積789㎡の規模。新耐震基準によって設計されているものの、1988年に完成した施設となるため、老朽化が著しい状況。また、児童数の増加により今後も調理数の増加が見込まれており、施設の狭あい化が課題となっていた。
既存給食センターでは、厨房機器の修繕などのほか、2022年度に外壁塗装工事と空調修繕工事を行った。22年度には床の修繕、24年度については排水溝の修繕などの緊急的な対応を実施している。